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写真5評価の高いヨルダン産ワイン写真6おもてなし好きの野菜売りのおじさんいため食べるまでには苦労を要する。一方で飲酒についてはかなり寛容に感じる。スーパーマーケットや酒屋ではビールやワイン、ウイスキーなどを買う事ができ、レストランやバーなどでは飲酒可能な場合も多い。ヨルダンではビールやワインの製造もおこなっており、ヨルダン産ワインの評価は高く、空港やショッピングモールなどで気軽に購入できるので、お土産としてもお勧めである。当初は日本になじみのないイスラムの世界に戦々恐々であったが、ラマダン(断食)期間に人前で飲酒するといった無神経な行動をとらなければ大きな問題にはならないのではないか。日本との関係ヨルダンは正式名称を「ヨルダン・ハシミテ王国」といい、王室が存在する。そのヨルダン王室と日本の皇室が良好な関係を築いていることから、親日国であると言われている。しかし、市民レベルでは地理的に東アジア地域より欧米との繋がりが強いため、友好的ではあるが日本の文化等についてはあまり知られていないように感じる。例えば海外で人気の和食だが、ヨルダンでは一般市民に浸透しているとは言い難く、外国人や富裕層の行くレストランでないと食べられない。その和食にしても、甘い味付けのご飯の上にカニカマを載せた「寿司に似た何か」といったものも多く、がっかりさせられることがある。醤油はスーパーマーケットで買えるが、味噌やみりんといった調味料の入手は難しく、和食を求めるには厳しい環境となっている。そのような中、一番身近な日本と言えば自動車だろう。アンマン市内を走る自動車の3~4割を日本車が占めており、ミニバスなども日本製が多い。ヨルダン人のスタイル「中東ではターバンを被るのか」とよく聞かれるが、むしろヨルダンではターバン(正確にはカフィーヤと呼ぶ)を被って白い民族衣装を着ている男性の方が少数派である。日本人がみんな和服を着ている訳ではないのと同様で、多くがジーンズにシャツといったラフな服装をしている。女性の服装も同様で、全身黒ずくめのアバヤという民族衣装を着ている人は少なく、特に若い女性はスニーカーやブーツにジーンズ、長袖シャツといった自由でカジュアルな格好が目立つ。宗教上、ヒジャブと呼ばれる布を頭に巻いて髪を隠しているが、そのヒジャブにしても花柄やラメ入りなどを使い、巻き方も数種類を使い分けてお洒落にしている。女性の写真を撮るのは失礼な行為であるため、お見せできないのがとても残念でならない。おもてなしの心大柄で彫りの深い顔立ちのため見た目が怖そうなヨルダン人であるが、基本的にフレンドリーで「おもてなしの心」を強く持っている。東洋人が珍しいこともあるだろうが、気さくに話しかけてくるだけでなく、時にはお茶などをごちそうしてくれることもある。以前、道端で野菜を買おうとした048Civil Engineering Consultant VOL.283 April 2019