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ら、野菜売りのおじさんにご飯をごちそうになったことがある。日本人と聞いておもてなしの心に火が点いたのだろう。アラビア語はほとんど分からないが、相手の気持ちが分かりとても嬉しかった。また先日は、事務所の鍵が壊れてドアが開かずに困っていたところ、隣の会社の人々の好意により助けを得て、てんやわんやの末に何とかドアを開けることができた。困っている人をほっておけない世話好きな一面もあるよ写真7ヨルダンのソウルフード「マンサフ」写真8 注文すると切り分けてくれる「クナーファ」うだ。そんなヨルダンの人に驚かされるのは時間に対して大らかな人が多いことで、注文したランチが2時間も遅れて届くなどの経験も多い。そのような時は「アラビックタイム」と苦笑いしつつも割り切って、大らかさを受け入れるようにしている。ヨルダンの国民食お祝いの席や一族が集まった時に食べられる「マンサフ」は、ヨルダンのソウルフードと言って差し支えないだろう。大盛りのサフランライスの上にヨーグルトで煮た羊の肉を載せて、ヨーグルトスープをかけて食べる料理である。羊の肉は崩れるほど柔らかく煮られていておいしいが、ヨーグルトスープはクセが強くて苦手という日本人が多い。店によっては食べやすいスープの味もあるので、いろいろ試してみると良いだろう。ヨルダン人は本当にマンサフが大好きで、現地スタッフとレストランに行った際に「好きな物をごちそうするよ」と言ったところ、全員がマンサフ一択であった。絶品スイーツとフルーツ基本的にヨルダン人には老若男女問わず甘党が多く、大柄で髭面の男達がスイーツを食べつつ談笑す写真9 1個200円程で食べられる赤肉メロンる姿は何とも微笑ましい。大抵のスイーツは小麦粉とナッツ類にシロップをからめて作られており、驚くほど甘い。中でもお勧めは「クナーファ」である。チーズに載せた小麦粉の生地にシロップを和え、砕いたナッツを散らしたスイーツだ。サックリとした生地に甘いシロップがからみ、チーズの酸味とトロリとした食感がなんとも贅沢な一品である。1切れ100円程とお手軽価格なので試してみて欲しいが、高カロリー必至なので食べすぎには注意されたい。また、ヨルダンは果物が充実しており、おいしい物が安く手軽に手に入る。感動したのはトラックの荷台に無造作に積まれた1個200円程のメロンで、切ってみると極上の赤肉メロンであった。日本であれば数千円はするであろう赤肉メロン、もちろん毎日食べ続けたことは言うまでもない。覆ったイメージ当初はイスラム圏での生活に不安が大きかったものの、気さくで親切な人が多く、イメージが大きく覆ったヨルダン。日本から直行便がなくアクセスは大変だが、ペトラ遺跡などの有名な世界遺産もあるので、機会があればぜひ訪れて欲しい。Civil Engineering Consultant VOL.283 April 2019049