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協賛企業特別賞日経コンストラクション特別賞「復興に挑む男たち」福島県門林泰志郎(撮影地:福島県いわき市小名浜港)[撮影者のコメント]いわき市小名浜は地震津波の大災害にみまわれ、今は完全復興にいたりました。今、大型商業施設のための鉄塔建設の現場です。講評寒空の下、東日本大震災からの復興工事を担う建設作業員たちの、ふとした瞬間を捉えました。各々の顔が見え、彼らの力強さが伝わってくる一枚です。鉄塔や架線の乱雑なラインと澄んだ青空のコントラストも美しいです。日刊建設工業新聞社特別賞「光と影がいざなう先へ」岡山県竹端正伸(撮影地:岡山県岡山市北区建部町川口)[撮影者のコメント]この写真を撮影した理由は、建設技術の高さと光が作り出した不思議な世界に魅力を感じたからです。私が撮影したころは、日没に向けて輝きを増す太陽光と隣を流れる旭川の水面からの反射光とが重なり、より一層光と影が蛇行した洞門に映し出されていました。この均等な影の並びから、建設技術の高さと芸術美を感じました。また、電動カートに乗ったご老人の目にはこの風景がどのように見えているのか、進んだ先に何か違った世界が広がっているのか、気になりました。この風景は、自然と人工の複合アートといえるでしょう。講評蛇行する洞門の柱からこぼれ落ちる太陽の光の中を、電動カートに乗って走る老人。住民の登場を介して、地域の足となる交通インフラの役割に焦点を当てながら、光と影の幻想的な空間を生み出す「構造物の美」の一瞬を切り取った優れた構図の作品です。Civil Engineering Consultant VOL.283 April 2019069