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懸賞論文(学生論文)審査結果の報告一般社団法人建設コンサルタンツ協会広報事業専門委員会平成30年度の学生論文は「あなたが市長なら、どのような“まちづくり”をしたいですか?」と「あなたの暮らしを豊かにする土木技術の今と未来」の2テーマで、昨年6月下旬から9月30日までの約3ヶ月間募集を行いました。募集の結果、大学院、大学の学生から、あわせて20編の応募をいただき、最優秀賞1編、優秀賞1編、特別賞2編を選定しましたので、概要を紹介します。なお、論文の審査は、審査基準に基づいて広報事業専門委員会で表彰候補論文を選出し、協会本部の表彰委員会で最終決定しています。■最優秀賞講評『宝塚市における、かわまちマーケット計画』小松秀晃氏(神戸大学)■特別賞(1)講評『市民の健康増進を目的としたまちづくり』松之内陽介氏(長岡技術科学大学大学院)対象の都市の長所、短所、弱点を正確に分析したうえで要点を絞って施策を提案し、実現のための独自のアイデアを具体的かつ論理的に展開している。図表も巧く使って文章も端的でわかりやすく、論文として秀でたものと評価し最優秀賞とした。歌劇と温泉地の連携・回遊性向上のための、具体的な解決策を加えるなど、更なる実現に向けた提案を期待したい。街区公園に対象を絞り、詳細に分析・提案が行われている。健康増進をインフラの活用と結びつけ、さらに公園毎にテーマを分けて利用者が回遊することで住民交流を生み出すとしたユニークな点を評価し特別賞とした。公園整備の費用面や維持管理方法の課題について、もう少し深掘りした提案ができるとより良かった。■優秀賞講評『公共工事における技術競争の展開とその未来』佐久間悠太氏(東北大学大学院)今後のインフラ整備にあたり、発注者側と受注者側の技術者不足を根本的な課題として捉え、その施策として技術者の価値を高めるために地方自治体の新たな条例を制定するという提案の独自性を評価し優秀賞とした。「Ⅳ市における公共工事の未来」の章であげた方策の実施にあたっては、前向きな論点に加え発生するであろう課題とそれに対する解決策を示すなど、更なる実現に向けた提案を期待したい。■特別賞(2)講評『ICTインフラの活用と広域連携による消滅可能性都市の再生の道』丸岡陽氏(長岡技術科学大学大学院)過疎地域が抱える課題を逆転の発想により、先端技術を導入するための好機と捉え、さらに周辺自治体を巻き込んだ推進策とともに、観光に活かそうと考えたアイデアが独創的であった点を評価し特別賞とした。既往の自治体の枠を超えて連携する自由な発想にも無理がなく、住民側に軸足を置いた良いアイデアではあるが、実現までの具体的な方法までを提案できるとより良かった。なお、入賞論文は、建設コンサルタンツ協会ホームページの「JCCAの活動成果」の中の「論文募集コーナー」の「入賞論文一覧」に掲載されています。(https://www.jcca.or.jp/achievement/article/award.html)078Civil Engineering Consultant VOL.283 April 2019