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042 Civil Engineering Consultant VOL.286 January 2020JR 東日本と東京都が共同整備した「東京駅丸の内駅前広場から行幸通りに繋がる景観」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2018(平成30)年度グッドデザイン金賞を受賞した。駅前に大規模な歩行者空間を構え、皇居まで続く景観軸を意識した一体感のある空間を作り、格調高い首都東京の「顔」を創出したこと、またこれにより新たに人々の集う場所を生み出したことなどが評価された。周辺ビル群を含む統一感のキーワードがアイスストップ・ビスタ景観である。行幸通りは、東京都が2008(平成20)年から翌年にかけて再整備した延長約190mの都道404号皇居前東京Z O O M U P C A M E R A E Y E Sアイストップ・ビスタ景観「丸の内駅前広場と行幸通り」ズーム・アップ・カメラ・アイズ(東京都、千代田区)停車場線である。東京駅から皇居までを直線でつなぎ、外国大使が皇居での信任状捧ほう呈てい式のために馬車などで通行する際は一般車両を通行止めにする。今回の再整備では、1923(大正12)年に起こった関東大震災の復興事業として整備されたころの銀杏並木が復元された。丸の内駅前広場は、JR 東日本が2014~2017(平成26~29)年にかけて再整備した東京駅の西側である。両側のロータリー部は「交通広場」に位置づけられ、中央の「都市の広場」からは復原された駅舎が高層ビルに囲まれる特有の景観を楽しむことができる。江戸城の内堀と外掘の間となる「丸の内」地区は、明治政府の施設や陸軍練兵場が移転した後、三菱財閥に払い下げられた。三菱ヶ原と揶揄された野原に赤レンガのオフィスビルが建てられていくと、「一いっちょうロンドン丁倫敦」と呼ばれ写真2 行幸通りに復元された銀杏並木写真1 行幸通りからみる東京駅図1 位置図皇居八重洲口外堀通り日比谷通り内堀通り行幸通り駅前広場丸の内N東京駅いであ株式会社/社会基盤本部/沿岸・海岸事業部加地智彦(会誌編集専門委員)KACHI Tomohiko