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ルを失い顔面から着地しました。幸い、ケガはありませんでしたが、作業服は真っ赤に染まり、洗濯しても落ちません。道路整備の重要性について身をもって感じた瞬間でした。パラグアイの食文化パラグアイの食文化で忘れてはならないもの、ソウルフードは、アサード(Asado)という豪快な焼き肉です。何かにつけて、人が集まるとアサードパーティーが始まります。ブロック状の牛肉を炭火でじっくり焼いて食べます。た、首都アスンシオン市内でも少し路地に入ると、未だ石畳舗装のままの道路もあります。橋梁についても同様で、地方では木橋が多数存在し、その木橋を大型トレーラーが通過して物資の運搬が行われている状況です。パラグアイの多くの地域は赤土です。未舗装道路ではひとたび雨が降ると、路面は氷上と同様につるつる滑り、コントロール不能に陥る事も多々あります。車だけでなく人間も同じです。私も、赤土の坂道を歩いて上っている際、完全にコントロー前述した道路建設プロジェクトでは、サトウキビ畑のど真ん中の製糖工場が整備した小さな村で4 年間生活しました。当時、一緒に施工監理業務に従事したパラグアイ人スタッフは最盛期には約70 名、この小さな村で生活を共にしながら仕事をしていました。娯楽施設も何もありませんので、仕事が終わるとみんなでサッカーをしたり、バレーボールをしたりするしかありません。そのため、よくこのアサードを食べながら親睦を深めました。パラグアイ人の肉の消費量はすさまじく、アサードをする際に購入する肉は500g/人で計算されます。最初のころは「多すぎでは?」との疑問もありましたが、終わってみるときれいに無くなっていて、その食欲に驚かされたものです。お酒を飲みながらチョリソ(ソーセージ)をつまみ、肉の焼き上がりを待つのですが、焼き上がりが深夜0 時近くなることは普通です。私はお酒とチョリソで満足し、肉まで辿り着けずに就寝という事も多々ありました。肉好きの方は、是非この本場のアサードをお試し頂きたい。それともう一つは、チパ(Chipa)というドーナツのようなパンです。材料にアルミドン(でんぷん粉)、ラード、パラグアイチーズ、卵、牛乳、塩を使った高カロリーな食べ物で、おやつに良く食べられます。美味しいのですが、食べ過ぎると・・・想像できるかと思います。国道沿いに点在する露店のチパ屋さんでは、ミニスカート姿のおばさま方が販売しています。なぜそのコスチュームなのか、長年パラグアイを行き来していますが、その真相を確認した事はありません。写真4  地方の未舗装道路。この写真撮影のあとに転倒写真5 地方の石畳舗装写真6 地方にある損傷が激しい木橋046 Civil Engineering Consultant VOL.286 January 2020