ブックタイトルConsultant286

ページ
49/60

このページは Consultant286 の電子ブックに掲載されている49ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant286

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant286

テレレの文化パラグアイを語るうえで忘れてはならない文化の1つがテレレ(Terere)です。「テレレって何?」と言う方も多いと思います。ではマテ茶はどうでしょう。ご存知の方は多いと思います。テレレとは、このマテ茶を水出しで飲むお茶です。パラグアイでも朝晩や冬場の寒いときは温かいマテ茶も飲みます。テレレの飲み方はマテ茶と同様に、木や牛の角などで作られたグアンパと呼ばれる容器に茶葉を入れ、先端に無数の小さな穴の開いた特殊なストロー(ボンビージャ)で飲みます。これを、みんなで回し飲みするという文化です。確かに最初は抵抗がありましたが、この回し飲みこそが、Amigo(友達)の証なのです。時には初めて会った方とも回し飲みをします。このテレレが回って来る(一緒に回し飲みを勧められる)という事は、相手から信頼されたという証なのかもしれません。Amigoの文化パラグアイでは通りすがりに見ず知らずの方から「Hola Amigo!(友達よ)」と声をかけられ、会話が始まる事があります。パラグアイ人は人懐っこい方が多いです。まさに、Amigo(友達)の文化であり、その象徴の一つがこのテレレの回し飲みではないでしょうか。長年、パラグアイのプロジェクトに参加したことで、多くのAmigo(友達)ができました。典型的なラテン気質で、人懐っこい方が多い国です。海外業務に従事して以来、中南米、アフリカ、アジアと色々な国のプロジェクトに参加してきました。その中でもパラグアイには特別な思いがあり、到着するとなんだか落ち着く、そんな不思議な感覚にさせてくれる国です。日本からブラジルを経由して約35時間かかる、最も遠い地球の裏側の国ですが、非常に親日的な国でもあるパラグアイ、機会があれば是非訪れてみてはいかがでしょうか。写真7 パラグアイのソウルフード「アサード」写真8 伝統的なおやつ「チパ」写真9  パラグアイ文化の象徴の一つ「テレレ」セット写真10 4 年間一緒に生活した仲間たち(2008 年12月)Civil Engineering Consultant VOL.286 January 2020 047