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Consultant286

以前、地下鉄工事の様子を取材したテレビ番組で、トンネル工事のため、地中を掘削する際に出る土砂は未だ人力によりバケツリレーで運んでいることを知り、今から60 年以上前、東京駅前の地下駐車場の建設中に、ヘルメットを被った土木作業員の方たちがツルハシを振るっていた姿を思い出しました。技術の発展の裏には必ずそれに携わる人々の努力と苦悩があり、また、どれだけ技術が発達しても人の力なくして都市の発展はあり得ません。私たちの身近にある土木技術の情報について誰もが知ることのできる機会がより一層増える必要があると感じます。これから先も、土木技術と都市の継続と発展を願ってやみません。1964 年3月10日、首都高速建設中(赤坂青山通り)(撮影:富岡畦草)富岡畦草TOMIOKA Keisoプロフィール1926 年、三重県久居市(現津市)生まれ。記録写真家。県立松坂工業高校卒業後、中島飛行機株式会社に就職。谷田部海軍航空隊に配属、特攻隊志願兵として終戦を迎える。運輸省東海海運局、日刊スポーツ新聞社を経て、人事院広報課写真室勤務となり、省庁関連の広報写真撮影の傍ら、記録写真を始める。定点観測式撮影法を確立し、1958 年「母と子の1000日」で第1回日本写真協会新人賞受賞。戦後70 年の記録写真は、高度成長期の変貌と家族の成長記録を合わせると40万コマとなる。現在でも、毎月のカメラ雑誌の連載や雑誌特集原稿などへの執筆活動と定点記録撮影を継続し、その基本理念を後世へ伝える。日本写真家協会名誉会員、日本写真協会会員、日本写真著作権協会会員ほか。著書は『変貌する都市の記録』『東京定点巡礼』など多く、またNHKテレビ開局当初より出演多数。(撮影:赤城耕一)Civil Engineering Consultant VOL.286 January 2020 007