海岸
-ふるさと・なぎさ・そして-
かつて、ふるさとのなぎさは憩いの場や糧を得る場であった。
水辺はそこで命をはぐくむ生物の住処で、水質や底質の浄化の役をなしている。
日本の海岸延長は約35,000kmもある。
島国である我が国の海岸は、その大部分が浸食海岸である。
また、地震津波の被害も頻発する。
国土を防護するため、ふるさとのなぎさはコンクリートの壁に閉ざされた。
しかし、海岸事業は防護という役割を担いつつ、環境にも配慮した利用しやすい海岸整備を進めつつある。
これからの事業によって美しく、安全で、生き生きした海岸が維持・再生されることを期待する。
企画主査 生形勝利(編集委員)
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