土木遺産V
ヨーロッパ編2 オリエント編
世紀を越えて生きる叡智の結晶
一般社団法人 建設コンサルタンツ協会『Consultant』編集部 編
ISBNコード:978-4-478-10144-5
「ダイヤモンド社」より販売中
いにしえより独自の思想で造られた重厚な土木建設物や、日本の近代化の過程でヨーロッパから伝播した技術がその土地の風土や文化と融合し、独自の魅力を醸し出す土木遺産。
そこには、先人たちの知恵と工夫が織り成す技術と歴史が込められ、いまなお、私たちの生活を支え続けている。
土木遺産シリーズの第5弾となる本書では、ヨーロッパ編2として北欧・バルカン地域、オリエント編として中東・北アフリカ地域の土木遺産を紹介する。
目 次

鼎談
文明の変遷を支えた人と技術

吉村作治・樺山紘一・深見奈緒子
コリントス運河 ギリシャ コリントス(1893年完成)
港をつなぐ人工の峡谷
オドンドトス ギリシャ ディアコフト〜カラヴリタ(1896年開通)
アプト式ラックレールと素掘りトンネルの登山鉄道
スタリ・モスト ボスニア・ヘルツェゴビナ モスタル(1566年完成)
人々を結ぶ希望の橋
ドゥブロヴニク クロアチア ドゥブロヴニク(7世紀初頭頃建設開始)
地中海交易で栄えた海洋都市国家
ニューハウン デンマーク コペンハーゲン(1673年完成)
北欧最古の人工港
ストックホルム スウェーデン ストックホルム(1252年頃建設開始)
地の利を活かした計画都市
ドロットニングホルムの庭園 スウェーデン ストックホルム郊外(1700年完成)
王室の歴史を伝える
イェータ運河 スウェーデン メーム〜ショートープ(1832年完成)
2つの海を結ぶ
ブリッゲン ノルウェー ベルゲン(1702年以降再建開始)
木造建築物と木製の路地
スタヴァンガー ノルウェー スタヴァンガー(1700年代建設開始)
ヨーロッパ最大の木の家の町
フロム鉄道 ノルウェー ミュールダール〜フロム(1940年開通)
峡谷を駆け上がるフィヨルドポニー
エーテランキラン大橋 フィンランド ピュハヨキ(1837年完成)
フィンランド最古の現役木橋
夏の宮殿の噴水 ロシア サンクトペテルブルク郊外(1714年建設開始)
ペテルゴフに残るロシアの矜持
タヴリーチェスキー公園橋 ロシア サンクトペテルブルク(1793年完成)
18世紀に造られた全鉄製の橋
ユーセフ運河 エジプト ファイユーム(紀元前19世紀頃完成)
ファラオたちが築いた治水施設
アレクサンドリア エジプト アレクサンドリア(紀元前332年建設開始)
ヘレニズム文化の中心都市
スエズ運河 エジプト スエズ〜ポート・サイド(1869年開通)
2つの海をつなぐ古代からの夢
ヒゼキア王の水道 イスラエル エルサレム(紀元前10世紀頃建造)
聖都を支える世界最古の水道トンネル
ダマスカス シリア ダマスカス(紀元前12?10世紀都市確立)
古代から住み続けられる都市
クルクチェシメ給水路 トルコ イスタンブール(1563年完成)
おいしい水を運び続ける
テュネル トルコ イスタンブール(1874年完成)
世界1短い地下鉄
イスファハーン イラン イスファハーン(16世紀末都市改造)
砂漠に造られた楽園都市
ヤズド イラン ヤズド(紀元前 700年頃既に存在)
古代から続くエコシティ
アドラールのカナート群 アルジェリア アドラール県(7?8世紀伝播)
砂漠で水を作る水利技術
巻末資料 土木遺産年表
執筆者と参考文献等一覧表
写真撮影者一覧表


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