日本の土木遺産

錦帯橋
岩国城からの展望
■ 岩国城からの展望

天下に誇る名橋「錦帯橋」

岩国城と錦川と錦帯橋
■ 岩国城と錦川と錦帯橋

山頂付近が紅葉台公園となっている城山―岩国城を背景に城下町を包み込むように流れる清流「錦川」。そんなしっとりとした風情の中に優美な佇まいを見せる名橋が「錦帯橋」である。山口県岩国市に架かる日本で最も有名な木造アーチ橋である。「日本橋」「長崎眼鏡橋」とならび日本三名橋の一つと称されている。橋の長さは193.3m、幅5.0m、高さは橋台の一番高いところで7.2mある。ほかに類を見ない5連の反り橋が特徴で、1922年に国の名勝に指定されている。
錦橋帯は1673年10月に、第3代岩国藩主の吉川広嘉(きっかわひろよし)によって創建された。翌年の洪水で一部が流出したが年内に再建され、以来276年間、架け替えは何度か行われたものの、流出することはなかった。
しかし、不落を誇った錦帯橋も、1950年9月のキジア台風による錦川の大増水によって、惜しくも流出してしまった。1953年1月に再建され、2001年の秋より、全体的に傷みが目立つようになったことから、「平成の架け替え」が昔ながらの木組みの工法で行われた。そして2004年3月、5連のアーチ橋は更にアーチの美しさを増して生まれ変わった。その後は台風で橋杭2本の流出はあったものの、2006年に修復工事が完了し、昔の姿を取り戻している。。

【アクセス】
山陽自動車道「岩国IC」よりR2号線で約10分。山陽新幹線「新岩国」駅またはJR「岩国」駅よりツアーバスあり。

【地図】
googleマップで錦帯橋の位置を確認する

「Consultant」238号
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「土木遺産 日本編」 <<コチラにも掲載されています。
「土木遺産 日本編」
ダイヤモンド社刊

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