世界の土木遺産

ストックホルム(スウェーデン、ストックホルム)
海峡の小島に発達した旧市街ガムラ・スタン
■ 海峡の小島に発達した旧市街ガムラ・スタン

地の利を活かした計画都市「ストックホルム」

水の都「ストックホルム」
■ 水の都「ストックホルム」

スウェーデンの首都ストックホルムは、北欧でも最大の人口約75万人を誇る同国最大の都市である。ストックホルム海峡の大小様々な島からなり、「北欧のヴェニス」「水の都」「ガーデンシティー」とも称され、水に囲まれた非常に美しい都市である。このストックホルムが歴史上に登場するのは13世紀半ばのことで、自然発生的な都市ではなく、1250年代より海峡交通の要衝として建設された計画都市である。
メーラレン湖周辺は、北緯60度付近の寒さの厳しい地にありながら、農業生産が可能な特異な地域であった。また、湖の北西に広がる広大な森林地帯は、金属資源の宝庫でもあった。さらに、湖と湖に流れ込む多くの河川は、陸上交通が発達していない時代には重要な交通路となっていた。
ストックホルムは、水陸の交通の結節点という地の利を活かし、交易を集中し掌握することで商業地として栄え、大都市に成長していったのである。

【アクセス】
ストックホルム中央駅から南方向に約500mで旧市街ガムラ・スタン。

【地図】
googleマップでストックホルムの位置を確認する

「Consultant」242号

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