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写真2列?車内対策本部の様子(H23.3.12)写真3応?急復旧工事の様子(田老駅付近H23.3.23)表1三?陸鉄道被害概要写真4 ?手旗信号による出発合図(H23.3.20)3月13日の夜には被災状況がある程度判明したこと、また地域の住民が交通途絶や車の燃料不足で困窮している状況に鑑み、全線の点検調査よりも復旧可能区間の点検を優先する決定をした。翌日、点検班が復旧可能と見込まれた北リアス線の久慈駅~陸中野田駅間、宮古駅~小本駅間の点検調査を行った。その結果、いずれも応急的な修繕で運行可能と判断された。久慈駅~陸中野田駅間については3月15日に若干の軌道整備を行い、翌日から運転を再開した。宮古駅~田老駅間は、宮古市を通じて自衛隊に要請し、駅までの道路啓開、昇降口や線路上のガレキが撤去された。3月17日以降、応急軌道整備を実施し、20日正午からの営業運転再開となった。田老駅~小本駅間はガレキ撤去が終了した後、田老駅構内に砕石を散布し人力で突き固め作業を行った。27日までに軌道整備を終了し、28日に試運転を実施。29日から営業運転を再開した。宮古駅~小本駅間は通信ケーブルが津波で寸断されたため、手旗信号等を使用しての運行を1年間続けることになった。このように、3月中に北リアス線の一部36.2kmで運行を再開した。なお、3月中は被災者に配慮し、運賃は無料にした。その後1年間は「復興支援列車」として、通常より2~3割安い臨時割引運賃とした。3月中に全線の被災状況調査が終了。線路は全線107.6km中、5.8kmが流出した。南リアス線は247箇所、北リアス線は70箇所で被害が生じた。南リアス線の被害が多いのは、津波に加え震源地に近かったため、地震による橋脚の損傷、トンネルのクラック等の被害が大Civil Engineering Consultant VOL.263 April 2014027