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Project 2 briefプロジェクト紹介津波シミュレーションを利用した津波防災対策の計画齋藤正文SAITO Masafumi株式会社オリエンタルコンサルタンツ関東支店保全防災事業部門河川港湾部■津波シミュレーション■はじめにした復興や今後の津波防災対策が036Civil Engineering Consultant VOL.263 April 2014平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震津波により、岩手県、宮城県、福島県を中心に、太平洋側の沿岸域では甚大な被害が発生した。その直後から津波シミュレーションによる津波高や浸水深、津波到達時間の検証等が行われ、それを基にした被災原因が推定された。震災から3年以上経過した今、津波シミュレーションを利用盛んに行われている。本稿では、当社をはじめとして建設コンサルタントで一般に使用されている津波シミュレーションの概要を述べるとともに、津波シミュレーションを利用した今後の津波防災対策の検討として、これまで行った「防災緑地の計画」、「津波の河川遡上対策」について紹介を行う。津波シミュレーションでは平面2次元の線形・非線形長波理論、例えば「後藤・佐藤(1993)」に基づき、津波発生からの時々刻々の水位や流速の変化を予測することができる。計算時の初期水位条件としては、断層モデルによって計算される鉛直変位分布を海面水位として用いる。初期条件設定に必要となる海底面の鉛直変位分布について資料収集等1断層モデルの設定2地形データの作成3初期条件等の設定・入力4再現シミュレーション再現性チェック(必要に応じて地形データの入れ替え)5予測シミュレーション6計算結果の出力図1津波シミュレーションの検討フロー