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301 401302 402101201202102103203204104303 403304 404501502601602603604総幅員60.0m64.8m1.5m橋長48.0m誘導路4.7m1.5mA2 P1 A14.7m誘導路1.5m県道県道写真1大型航空機誘導路橋(提供:成田国際空港株式会社)図2誘導路橋の形状寸法載荷実験を含めた、世界的にも事例が少ないLA-0対応の誘導路橋(写真1)を開発した。■誘導路橋の概要この橋梁は、B滑走路南端に計画している西側誘導路が、県道小見川鹿島線を横断する箇所に建設された、2径間(2@23.0m)の連続合成床版橋(図2)である。既設誘導路の路面高と桁下県道の建築限界より、床版と主桁を合計した構造高を1.5m以下に抑える必要があった。同時に、大型旅客機が走行するため重量680tの設計荷重を載荷し、さらに乗客の快適性を確保する活荷重たわみ(支間の1/800以下)を満たすため、厚さ32cmのRC床版に上フランジとウエブの一部を埋め込む合成床版橋を採用した。これにより支間中央は、圧縮側の上フランジをコンクリートで覆っているため、鋼桁の座屈耐力が向上し、引張側は下フランジの鋼板パネルが版として引張り応力や活荷重たわみに抵抗する構造となっている。橋長は県道の4車線化計画を考慮して48mとし、総幅員は誘導路幅25mと左右のショルダー部(航空機逸脱時の緩衝地帯)より60mに決定した。主桁間隔はRC床版が大型旅客機の輪荷重39tに耐えるよう、0.95mと通常の道路橋より狭く設定している。下部工は従来の道路橋と同じ考え方で、経済性と地震時の耐震性能を両立する逆T式橋台およびRC壁式橋脚とした。基礎工は周辺の地質条件より、経済的なSC(外殻鋼管付コンクリート)杭を採用している。■設計コンセプト大型旅客機が走行する誘導路橋の設計コンセプトを以下に示す。●RC床版の耐久性向上大型旅客機の重量は道路橋活荷重(TL-25)の約26倍あり、さらに主翼直下の後輪(メインギア)に90%以上の荷重が集中するなど、床版にとっては厳しい条件である。従って、床版の押抜きせん断破壊に対する安全性の確保が重要となるたD19320D19L1L2950950 950D19L3CLX=0,Y=010 m1120R3R2R1主応力(単位:N/mm 2)垂直たわみ(単位:mm)図3床版のFEM結果(コンクリート主応力)図4誘導路橋の活荷重たわみ(大型旅客機)Civil Engineering Consultant VOL.263 April 2014041