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アーブ・アンバール(水槽)のドームを転用したカフェーヤズド郊外のダウラット・アバード庭園の館と風とりの塔バードギール第62回カナート発祥の地の環境共生技術イラン・ヤズド日本工営株式会社/コンサルタント海外事業本部/チーフプランナー-山田耕治/YAMADA Koji■はじめに砂漠に井戸のように竪坑を掘り、その底部を横坑で繋い■カナート発祥の起源これまでのカナート研究の中でほぼ定説とされているのだものをカナートと呼ぶ。地中にある水を集め、動力なしには、「BC700年頃にはすでにカナートが造られていた」とい途切れなく水を供給することができる乾燥地域の地下水利うものである。チグリス川やユーフラテス川の流域を支配すの画期的な技術である。この技術を確立したのは、後述するように紀元前のイランといわれている。カナート発祥の地イランでは、カナートの水のほかに、風あるいは気温差など、身近にある環境要素を生活の一部として取り入れた環境共生の技術がみられる。なぜイランではこのような環境共生技術が発写真1(左)上?空から見たカナートの竪坑の列生したのだろうか。写真2(右)?ダウラット・アバード・カナートに並行する放棄された竪坑044Civil Engineering Consultant VOL.263 April 2014