ブックタイトルConsultant_263

ページ
73/88

このページは Consultant_263 の電子ブックに掲載されている73ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant_263

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant_263

懸賞論文(学生論文)審査結果の報告一般社団法人建設コンサルタンツ協会広報事業専門委員会平成25年度は「日本が元気になるための社会資本整備のあり方とは」をテーマとして、昨年6月末から約3ヶ月間(締め切り9月30日)、「学生論文」の募集を実施し、大学院、大学あわせて23編の応募をいただきました。今回は最優秀賞論文1編、優秀賞論文1編と佳作論文3編を決定しましたので、概要を紹介します。1.審査結果・応募結果:23編※分野別:理工系21編、文系2編※学校別:大学院9編、大学14編・審査結果最優秀賞:1編優秀賞:1編佳作:3編■最優秀賞論文「人間らしさを育む都市を目指して」髙橋利之(京都大学大学院)■優秀賞論文「高齢者特区制度の導入と社会資本整備」松原龍彦(長岡技術科学大学大学院)■佳作論文「災害が起こっても元気な日本であるには」佐藤大樹(長岡技術科学大学大学院)「社会資本整備に向けた財源確保と情報収集についての提言」雅樂川朋大(東京大学)「みんなで築く“Humane JAPAN”」川端康正(千葉大学大学院)2.審査方法と入賞論文平成24年度のテーマは、人口減少や少子高齢化の進展に加え、厳しい財政状況の下で十分な社会資本整備も難しい状況となっていたことから「次世代に繋げてゆきたい魅力あるあなたの“まち”とは」でしたが、このような状況に加え、これまで私たちが享受してきた社会資本施設は老朽化・劣化の時期を迎え、適切に保全し、安全・安心の社会を維持することが課題となっています。また、異常気象による豪雨災害が多発するとともに、東日本大震災の後、近い将来、首都圏直下地震や南海トラフ巨大地震などによる大規模災害の発生も想定されている現在、既存の社会資本の維持管理だけでなく、災害の復興・復旧とともに新たな災害に対する安全・安心の備えも大きな課題となっています。このような状況を踏まえ、平成25年度のテーマは「日本が元気になるための社会資本整備のあり方とは」としました。応募校の内訳は、大学院4校、大学4校でした。海外(フィリピン・マニラ)からの応募があった他、国内では地方別で見ると、北陸(新潟)、関東(神奈川、東京、千葉)、近畿(京都)、九州(大分)から応募がありました。今回は北海道・中部・中国・四国地方からの応募はありませんでした。分野別でみると理工系からの応募が21編で最も多く、文系から2編の応募がありました。応募の動機については、研究室内や大学内に掲示されたポスターのほか、公募サイト、担当教員からの紹介、夏休みの課題として出題されたものもありました。論文の審査は、審査員である当協会の広報事業専門委員会委員(10名)が行いました。審査基準をもとに最初に各委員がそれぞれ全ての論文を評価した上で、全員の評価結果を集計・整理し、同委員会での最終審査会にて、表彰候補論文を選出しました。その上で、当協会の表彰委員会における審議を経て入賞論文が決定されました。最優秀賞論文1編、優秀賞論文1編、佳作論文3編の講評は次のとおりです。なお、入賞論文は、建設コンサルタンツ協会のホームページの「論文募集コーナー」の「入賞論文一覧」に掲載されています。(http://www.jcca.or.jp/achievement/article/index.html)■最優秀賞論文講評「人間らしさを育む都市を目指して」(後に掲載)髙橋利之(京都大学大学院)社会資本整備の在り方を考えることは、人間(自然)の在り方を考えることと同義であるといった独自の視点から、社会資本整備を「風土性」や「格」という新しい切り口で論旨を展開しているのが独創的であると評価されました。アイデアの実現性にさらに論拠を充実し、読者の興味を持続させて読ませる配慮があれば、さらCivil Engineering Consultant VOL.263 April 2014071