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に説得性を深めることができるでしょう。全体を通じて、オリジナリティのあるアイデアがユニークで優れた論理展開により記述されたことに審査員の評価は高く、最優秀賞に値するものでした。■優秀賞論文講評「高齢者特区制度の導入と社会資本整備」松原龍彦(長岡技術科学大学大学院)社会資本整備の効率性に重点を置き、都市部に高齢者特区を設けることで、社会資本整備の維持・整備費用の低減だけでなく、高齢者の安心や安全などを確保するメリットも得られるといった具体的な施策の提案が評価されました。特区制度の事例を結論の前に説明すれば、さらに読みやすい論文構成となったでしょう。課題に対して具体的な施策までを論じており、論理的な展開がなされていることから、優秀賞に値するものでした。■佳作論文(1)講評「災害が起こっても元気な日本であるには」佐藤大樹(長岡技術科学大学大学院)社会資本整備の災害時における副次的な被害低減効果や地域の抱える課題を自分の経験から論述しており、元気になるという問いに明確に答え、説得力がある内容でした。だだし、後半の地域特性を重視した街の活性化策の展開が論文として唐突感があり、前半の論旨を受けて実現するため課題を踏まえたアイデアを組み込んで展開すれば、さらに提案力と実現性を向上することができるでしょう。課題はあるものの佳作受賞に値するものでした。■佳作論文(2)講評「社会資本整備に向けた財源確保と情報収集についての提言」雅樂川朋大(東京大学)公募型SRI投資信託、住民参加型市場公募地方債、寄付金の活用による社会資本整備の財源確保策の提案と併せて、効果的な投資優先順位の決定のための地域情報データベース構築の提案が独創的で興味深いと評価されました。ただし、実現までの誘導方法、データベースの入力項目などを組み込めばさらに実現性と信憑性を向上することができるでしょう。課題はあるものの佳作受賞に値するものでした。■佳作論文(3)講評「みんなで築く“Humane JAPAN”」川端康正(千葉大学大学院)2020年東京五輪開催を契機に東京の再開発を実現するため、「調和と持続可能性」というキーワードをもとに、「緑のネットワーク」/「風の道」等の社会資本整備と人の関わりにおける既存のアイデアを活用した様々なファンドの創設案が高く評価されました。ただし、実現に向けての提案と考察を充実させれば、さらに実現性が向上するでしょう。課題はあるものの佳作受賞に値するものでした。次頁に最優秀賞論文を掲載します。(人)5040433914〔11〕5〔2〕学生論文応募者数の推移(H15~H25)35高専大学大学院302010014〔8〕18〔4〕232121〔10〕18810〔5〕14〔3〕9〔8〕7〔6〕20〔9〕16〔2〕510〔7〕128〔2〕〔2〕28〔4〕〔8〕〔2〕7〔6〕21〔1〕1〔1〕1〔1〕3〔1〕1〔1〕H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H222811〔7〕16〔8〕1〔1〕H23231714〔4〕11〔7〕6〔4〕9〔4〕H24H25※〔〕内は学校数072Civil Engineering Consultant VOL.263 April 2014