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の災害廃棄物等の内、約56万tが資材として再生され、約46万tが千年希望の丘で、約10万tが二次仮置き場造成で活用されます。この丘及び園路の基本的な盛土の構造については、基礎として被災コンクリートを破砕したものを敷き、その上にコア材として津波堆積土等を盛り、表土を植栽用の購入土とする計画としています。丘については底辺が直径約79m、最上部が直径約12mの楕円錐形を基本形状とし、地盤面から約10mの高さの築山になります。また、園路については底辺が約25m、最上部の通路部分の幅が約5mで、管理用車両が通ることができる約3m幅を確保し、現地盤から約3mの高さにしています。なお、保安林に腹付けする園路についても同じ基本形状で、保安林と一体的な形状で計画しています。さらに、基本形状の園路両側の法面と、保安林に腹付けする園路片方(山側)の法面に植栽する計画としています。いのちを守る森の防潮堤推進東北協議会や瓦礫を活かす森の長城プロジェクトを始めとする全国からの苗木や植樹ボランティアの支援を受けながら、植物生態学者の宮脇昭横浜国立大学名誉教授の指導のもと植樹を行っています。復興交付金事業で整備を行っている2号丘及び園路については、平成26年5月31日等に約7万本の植樹を行い、1~3号までの丘及び園路に合計約10万本の植樹により相野釜地区における希望の丘の整備が完了しています。部においては、地区ごとに集団移転について検討を行い、相野釜、藤曽根、二野倉、長谷釜、蒲崎、新浜の沿岸6地区が旧玉浦村の中心部の西側となる玉浦西地区に集団移転を行います。そのため、これらの地域を今後の津波被害から守るために、被災した海岸堤防(TP+7.2m)及び貞山運河(堤防TP+3.7m)並びに保安林の復旧とともに、避難地機能等を有する千年希望の丘(TP+10m)や二線堤機能を有する嵩上げ道路(TP+4~5m)、さらに、避難路等の整備により多重防御による「減災を基本とした安全・安心なまちづくり」を進めています。写真7 ?第1号丘の植樹祭まちを守る多重防御東日本大震災による津波では玉浦地区が甚大な被害を受けています。その中でも、特に被害の大きい沿岸図6相野釜地区2号丘イメージ図7沿岸6地区の集団移転計画図Civil Engineering Consultant VOL.264 July 2014013