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特集都市と公園?これからの公園に求められる能力?4高速道路と公園の融合?大橋ジャンクション「目黒天空庭園」?遠山雄一TOYAMA Yuichi首都高速道路株式会社東京建設局長首都高と接する見晴らしのいい天空庭園の直下に、巨大なループ状の高速道路のジャンクションが隠れている。高速道路と公園の融合はどのようにして生まれたのだろうか?また、この天空庭園によってもたらされた効果とは。目黒天空庭園平成25年3月30日、東京都目黒区大橋一丁目に開園した目黒天空庭園は、全国初の高速道路ジャンクション屋上の都市公園として注目を集め、観光バスも立ち寄るなど、新名所として認知され始めた。この下を多くの車が行き交うことなど全く想像ができない穏やかで心しつら地よい設えの公園では、開園の少し前に完成し好評のうち完売した再開発ビルの新住民も、公園へのアクセスデッキから直接出入りし、平日でも多くの人たちが憩っている。接続する場所に当たる。当然、ジャンクションの早期完成は当社のネットワーク拡充の最大の課題であった。大橋付近の高速3号渋谷線は高架橋であり、一方、接続する中央環状線はトンネルとして整備することが決まっていた。地下の中央環状線と地上の高速3号渋谷線とを結ぶ連結路を通すための纏まった空間をどう確保するのかが、ジャンクション整備の最大の課題であった。平成2年、連絡路は目黒区神山町付近から駒場東ジャンクション建設の経緯「大橋ジャンクション」は高速道路のジャンクション建設が中核となって、再開発事業が興され、最後に都市公園整備が追加されて成立している。当社は、1ジャンクションを早期に完成させ地域社会に貢献すること、2ジャンクション整備に伴うマイナス面を消去し、よい街を協働して生み出すこと、を中核に捉えてこの事業を推進してきた。大橋ジャンクションは、整備が急がれる首都圏3環状の一番内側に位置する首都高中央環状線と、東名高速道路が繋がる首都高速3号渋谷線とを接続するフルジャンクション(すべての方向に行き来可能)で、首都高全体を全国高速道路網における「大東京ジャンクション」に見立てれば、関西~関東の東西交通を受け持つ東名高速道と関東~東北の南北交通とを大橋ジャンクション図1大橋ジャンクションの位置018Civil Engineering Consultant VOL.264 July 2014