ブックタイトルConsultant_264

概要

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ルートで使用している小型低床バスも4輪歩行車を使用した高齢者の乗車に配慮していました。東京都練馬区での4輪歩行車利用実験スウェーデンの高齢者が使いこなしていた4輪歩行車を日本の高齢者も使用できるのではないかと考えて、東京都練馬区の要支援2から要介護3となる高齢者10名に4輪歩行車を貸し出して、約1年間経過を見ました。その結果、6名が4輪歩行車での外出に自信を持ち、転倒の危険性を軽減させていました。4輪歩行車を使用することに羞恥心を感ずる高齢者も多くいましたが、6名はこれを克服していました。その過程では、家族が公園に連れ出して使用することを励ましていました。彼らの歩行環境は劣悪でしたが、果敢に外出をしていました。道路の幅が狭く、すれ違う自動車は停車し、4輪歩行車の高齢者が通り過ぎるまで待っているとの事でした。実現が望まれるもの高齢者が急増している中で、住まいの形態も変化し、高齢者の1人暮らしが急増しています。そのため高齢者の社会的孤立が問題となっています。香港の事例で見るように、老人センターではなく、高齢者が自宅から出て気楽に立ち寄れる場所を近くの公園内に設置したり、4輪歩行車で外出できる高齢者が自立して移動出来るように低床ミニバスを配車すること等、行政の各部署が横断的に協働したまちづくりの実現が望まれるものと考えております。＜参考資料＞1）?澤田ゆかり、宇佐見耕一『新興諸国における高齢者の生活保障システム』アジア経済研究所、2009年2）?A.Brandt, others“Satisfaction with rollators among community-living users: afollow-up study”Disability & Rehabilitation, 25:7,343-353,2003写真5?4輪歩行車でNHK放送センターへお出かけして、お気に入りのタレントと写真撮影写真6池袋サンシャインシティの人混みの中を移動写真7 ?池袋サンシャインシティで開催されたエジプト展示会を見学して休憩中の参加者Civil Engineering Consultant VOL.264 July 2014025