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OVERSEASEast Timor─東ティモール民主共和国─東ティモール国の生活と風習海外事情松島秀夫MATSUSHIMA Hideo大日コンサルタント株式会社/海外事業部/部長代理道路・橋梁・洪水対策の指導東ティモールはインドネシア、パプアニューギニア、オーストラリアの中間に位置する人口120万人の小さな国である(図1)。中部国際空港からインドネシアのバリ島まで6時間。そこから東へ2時間のフライトで、東ティモール国の首都ディリ(Dili)に着いた。JICA案件の国家開発庁(AND)組織能力強化専門家として道路・橋梁・洪水対策を指導するため赴任した。東ティモール国は、多くの人から「紛争地域であり、いまでも日本の自衛隊を含む国連軍が常駐する国だから治安に気をつけるように」と言われていた。それぞれ途中一次帰国があった2012年6~11月までの5カ月間と、2013年4~10月までの6カ月間にわたり東ティモール国で生活してみると、今まで聞いていた情報と現地の治安の違いに驚かされた。そんな東ティモール国の生活と風習を多くの人に知ってもらいたい。気候日本との時差が無いので、会社や自宅との連絡は便利である。日本と逆の南半球に位置するので、東から上る太陽は北の空を回って西に沈む。北の空に太陽があることに慣れていないから、散歩していて北と南をよく間違える。日本人ならば、来たばかりのときはみな同様である。南半球の夏は北半球の冬であり、最高気温30℃、最低気温21℃は涼しく感じた。お盆に日本に帰ると暑くてたまらなかった。雨季と乾季の区別があり、7~12月が乾季である。マウビシ(Maubisse)やアイナロ(Ainaro)のような山間部は標高が1,000~1,500mもあるため、もう一枚長袖シャツやウインドブレーカーが必要である。図1東ティモール国位置図食事ピザやパスタ、ステーキを食べられる西洋料理、中華料理、リアルでない日本料理、タイ料理、インドネシア料理の店がある。野菜市場にはいろんな種類の芋がある。会議や打合せ時のお茶うけとして、芋を出されることが多かった。果物もいろんな種類が野菜市場に並んでいて、パパイヤやバナナ044Civil Engineering Consultant VOL.264 July 2014