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図5移植サンゴの生残状況平成19年1月(移植時)ホソエダミドリイシ長径26cm図6移植サンゴの一例平成22年11月ホソエダミドリイシ長径33cm有義波高9.03m)が接近した平成21年6~11月の期間の18群体の流失は時化による剥離に起因したものであると推察されます。■おわりにサンゴ礁の生物生産機能は、熱帯雨林と同等かそれ以上とされ、極めて高いことが知られています。また、景観形成や親水機能に優れており、ダイビング等の観光が重要な産業となっている当該地域において大きな役割を果たしています。群体サンゴが多く生息する和歌山県南部における望ましい漁港・港湾整備の実現には、群体サンゴの保全にも目を向け、群体サンゴとの共生を目指すことが必要となります。今後、本稿で紹介した取り組みが県南部の他の漁港・港湾整備で活かされることを期待します。<参考文献>1)?御前洋:石西礁湖に移植されたサンゴの現状.海中公園情報118、財団法人海中公園センター、東京pp.7-12,1998.2)?環境省九州地方環境事務所那覇自然環境事務所・いであ株式会社:平成18年度石西礁湖自然再生技術手法検討調査業務報告書pp.48-51,2007.3)?紀州灘環境保全の会ホームページ:http://www.starstar.co.jp/eco/frmecotop.htm.4)?平良港湾事務所:3.環境保全・創造計画-サンゴ移植モニタリング調査-報告書2009.5)?池田穣:水中コンクリートによるサンゴの移築工法の開発.ハザマ研究年報pp.1-6, 2005.Civil Engineering Consultant VOL.265 October 2014033