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Project 2 briefプロジェクト紹介自転車からはじまるまちづくり?サイクルステーションとりで?中村実NAKAMURA Minoru株式会社オリエンタルコンサルタンツ関東支店都市地域創生事業部門/社会政策部担当次長3層の自走式に機械式を組み合■はじめになど積極的な自転車の活用が進め034Civil Engineering Consultant VOL.265 October 2014取手市は東京都心から約50kmとなる茨城県の南端、利根川に面した人口11万人の都市である。市の中心部に位置する取手駅はJR常磐線上野方面への始発駅の一つであり、東京方面への通勤客を中心に1日約5.5万人の乗降客数を有している。こうした取手駅の西口において、平成5年以降、少子高齢化に対応したまちづくりと中心市街地の持続可能な活性化を目指して、市と民間事業者の協働により「取手駅北土地区画整理事業」(6.5ha)が進められている。一方で近年、環境にやさしい交通手段として自転車が注目されており、取手市でも専用道の整備られていた。「サイクルステーションとりで」はこうした背景を踏まえ、同区画整理事業によって廃止となる4つの自転車駐車場の受け皿として、また今後見込まれる駐輪場ニーズに対応する交通結節機能として、同地区における「取手駅北土地利用構想」において、計画されたものである。(図1)■「サイクルステーションとりで」■の概要プロジェクトとしては、平成23年度に実態調査・需要予測及び設計を開始し、平成24年度末着工・平成25年度末に竣工したものである。わせた国内初の複合式駐輪施設であり、自転車約800台(内、機械式456台)、原動機付自転車80台が収容可能である。駐輪といった本来的機能に加え、イベント等への活用可能な屋上広場やロッカールーム、公衆トイレ等の機能を併せ持つ新たな公共空間を提供している。地上層から上層の格納庫へ自転車を昇降させる搬送シャフトをガラスで覆い、自転車が格納される様子をドラマティックに演出している。また、同時並行で施工されたペデストリアンデッキとは、屋上広場(3F)を介して接続し、西口駅前広場までのバリアフリー化を実現している。低層部の自走式部分は鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造、機械式部分Nは鉄骨造であり、敷地面積905.6750mサイクルステーションとりで80kmm2、建築面積363.03m 2、延べ床面栃木県ペデストリアン60kmデッキ(新設)群馬県茨城県積は1,489.76m 2である。なお、「サイ40km20km埼玉県取手市東京取手駅西口東京都都心取手駅千葉県取手駅北口神奈川県土地区画整理事業施行地区N取手駅東口図1位置図写真1 JR取手駅側からの全景