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Consultant265

う機会が徐々に増えつつある。っての最大の関心事は、避難先でいわき市、郡山市、大玉村、三春町040Civil Engineering Consultant VOL.265 October 2014の今の生活を安定させることである。そこで、町民が避難先でも安心して生活できる住環境の整備を、整備主体(福島県等)への要望として主に以下の項目に取りまとめた。・コミュニティの維持・存続を考慮した入居の促進・コミュニティスペース(集会所、小規模な公園・広場等)の設置・ペット可住宅の整備・駐車スペースの確保・生活支援員の滞在・高齢者や要介護者等にやさしい整備(車いす対応、緊急通報システムなど)富岡町民向けの災害公営住宅は、に整備されることとなった。形態は、土地の制約等のあるいわき市及び郡山市では中高層住宅が、大玉村及び三春町では戸建て住宅が整備される計画である。特に後者は、低層住宅に馴染みのある高齢者にとっては負担の少ない構造となっている。●コミュニティの維持・継続富岡町民は全国各地に避難しており、震災前のコミュニティはばらばらになっている。そのような中、平成25年8月に開催された小中高校生の「再会の集い」をはじめ、敬老会や賀詞交歓会の再開など、離れている町民同士が再会し、絆を確認し合一方で、避難先で形成された新たなコミュニティの維持・継続や、避難先自治体のコミュニティとの共生など新たな課題にも直面している。そこで、避難先でコミュニティを維持・継続するための方針として下記の7点を掲げた。1交流の組織づくり(避難先での町民のコミュニティ活動支援)2交流の場づくり(避難先でのコミュニティスペース、交流空間の設置)3交流機会の創出(震災前の町民イベント・祭りの再開、イベント等を通じた避難先住民との交流など)◇ケース1(現況再現)◇ケース2・施設整備なし・施設整備(海岸・河川堤防、道路、防災林)施設整備により、浸水面積と浸水深が大きく減少。施設整備条件設定海岸・河川堤防海岸防災林道路かさ上げ図3津波シミュレーション結果の比較※?東日本大震災(H 2 3 . 3 .11)時とおなじ条件下で発生した津波に対し、施設整備をしない場合(現況再現)と、施設整備(海岸・河川堤防、海岸防災林、道路のかさ上げ)を行った場合とを比較・検証した結果、施設整備による津波防御効果が確認できた。