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って来た。そしてアメリカで土地を買って開拓。一通り開拓が終わると、そこを売ってさらに西に行き、別の土地を買ってまた開拓した。僕の先祖もそうだったが、このパイオニア・スピリッツはアメリカ人の原点。この柔軟性がアメリカ経済のダイナミックさに繋がっている。ことわざ「転がる石に苔つかず」という諺がある。イギリス人に言わせると「いつも動いているものには苔が付かないからダメ」という意味になるが、アメリカ人にとっては「苔が付くと汚くなるから転がる石の方が良い」となる。転職も多く、いつも違うことにチャレンジする。同じ英語の諺なのに、イギリス人とアメリカ人の文化では解釈が異なる。だから、アメリカ人はよく移動する。「引っ越し魔」と言われ、僕も既に12 ? 13回引っ越している。映画や音楽に多く登場したR o u t e 6 6は、シカゴと西海岸のサンタモニカを結んでいた大陸横断道路で、アメリカ南西部の発展に貢献した。その後、USハイウェイシステムと言うものがアイゼンハワー大統領の時代に造られた。これらの州間高速道路がアメリカが世界一の経済大国になっていった要因の一つだ。第二次世界大戦中に司令官だったアイゼンハワーは、悪路で途切れたりする道路やゲージ(軌道幅)が統一されていない鉄道などに苦労しながら、アメリカを横断して物資等を運搬した。だから、大統領になった時に道路整備に着手した。今では素晴らしい州間高速道路によって、アメリカをスムーズに移動出来るようになった。Route 66はちょっと古い。走るのはゆっくりでも趣がある。時間が大切だったら州間高速道路。景色を楽しみたければ、この古いハイウェイを使うと良い。古い町並みやいろいろな農地が見られ、商店街みたいなところがあったりして、結構面白い。モンロビア・ハイスクールの建物(写真:ダニエル・カール)ダニエル・カールDaniel Kahlプロフィール1960年、米国カリフォルニア州モンロビア市生まれ。モンロビア高校時代、交換留学生として奈良県智弁学園に1年間滞在。パシフィック大学在学中に大阪の関西外国語大学に4ヶ月間学び、その後、京都二尊院に2ヶ月間ホームステイ、佐渡島で4ヶ月間文弥人形づかいの弟子入りをした。卒業後日本に戻り、文部省(当時)英語指導主事助手として山形県に赴任し、3年間英語教育に従事。その後、上京し、セールスマンを経て、通訳・翻訳会社を設立。20年前からテレビ・ラジオ等の仕事を兼務して現在に至る。妻と息子の3人家族。好奇心旺盛な性格とバイタリティあふれる行動力、そしてユーモア豊かなサービス精神、英語やドイツ語に加え3年間の山形での生活で鍛えた山形弁を武器に、ドラマ、司会、コメンテーターなど、何でもこなすマルチタレントで、山形弁研究家。Civil Engineering Consultant VOL.266 January 2015009