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The“Cable Car”system boasts 140 years of history140年の歴史を持つ「ケーブルカー」アメリカ、サンフランシスコ特集土木遺産XII北米発展の礎となった土木技術Special Features / Civil Engineering Heritage XII坂を下るケーブルカー片平エンジニアリング株式会社/道路交通部大角直(会誌編集専門委員)OHSUMI Tadashi■道の真ん中を堂々と走るケーブルカー時速約15kmでカラフルに彩られた1両編成の車両が、多くの客を乗せてサンフランシスコの街を堂々と走っている。決して乗り心地が良いとは言えない木造車両の乗客は、沿道から手を振ると必ずと言っていいほど笑顔で振り返してくれる。古い車両のまま走り続けているサンフランシスコのケーブルカーだ。サンフランシスコと言えば、映画のカーチェイスなどで見られるように起伏に富んだ丘の街を連想するが、ケーブルカーが造られた理由は、この坂を見れば一瞬でわかる。現在サンフランシスコには、ディーゼルバス・トロリーバス・路面電車・Bart(Bay Area Rapid Transit)等様々な公共交通が入り乱れ、ケーブルカー以外にも市内を移動するための手段は幾つもあり、ケーブルカーより格段に速く移動できる。また、ケーブルカーの軌道が道の中央に位置するため、自動車の通行量は限られている。なぜケーブルカーは今でも重要な交通手段の一つとなっているのだろうか。写真1馬車とケーブルカーが混在する開通当初■スキーリフトの原理サンフランシスコの歴史は1849年頃のゴールドラッシ030Civil Engineering Consultant VOL.266 January 2015