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Project 2 briefプロジェクト紹介明治の文化遺産烏原ダムの耐震性を診る黒田修一KURODA Shuuichi株式会社エイト日本技術開発中国支社防災保全部グループマネージャー(建造物)で明治時代に建設された■はじめにれる最大級の地震動)に対する安042Civil Engineering Consultant VOL.266 January 2015からすはら我が国は地震国で、近年においても大規模地震が連続的に発生しており、2011(平成23)年3月11日に全性の照査方法として、2005(平成17)年3月に『大規模地震に対するダム耐震性能照査指針(案)・同解烏原ダム(立ヶ畑堰堤)本体の耐震性能を診断した結果について紹介するものです。■烏原ダムの概要2)は記憶に新しいところです。1995(平成7)1月17日の兵庫県南部地震を契機として、重要な土木構造物に対して、耐震性能の向上に現在、新設ダムでは、レベル2地震動に対する耐震性能照査が必須となっており、管理ダムにおいても耐震性能照査を行う例が増えてき烏原ダムは1905(明治38)年に竣工した神戸市の水道水源として建設された日本で4番目に古い重力式コンクリートダムです。土木学関する要求が高まり、ダムについてています。今後も、我が国では大規会の「日本の近代土木遺産現存もレベル2地震動(ダム地点において現在から将来にわたって考えら模地震の発生が高い確率で予測されており、神戸市の登録有形文化財する重要な土木構造物2800選」に選定されています。建設当初は堤高33m、堤長122m、堤敷幅27mの粗石モルタル積造の重力式ダムで、写真1に示すように平面形状は半径180mのゆるやかな弧を描いています。設計や施工は写真2に示すように、日本のコンクリートダムを初めて建設した吉村長策と佐野藤次郎の名前が刻まれています。近代のダム写真1天端形状(曲線形)写真2烏原ダムの設計・施工者