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橋台橋台A橋台B橋台C部位橋台のひび割れコア番号100%堅壁堅壁翼壁上翼壁下堅壁多中多中少? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?90%石英80%岩種別構成比率70%60%50%40%チャト変成岩泥岩斑岩礫岩閃緑岩花崗岩凝灰岩石英片岩石英チャート変成岩30%砂岩泥岩砂岩20%10%0%コア破断面の反応リングの数17 16 20 13 7 9 5 2 2 5 32 2 4 5 1 3図1コア表面観察による橋台別の使用骨材の岩種構成と破断面の反応リングの数コアの破断面に見られた骨材の反塩化物含有量試験(図4)では、0.05%以上の膨張率でアルカリ骨材048Civil Engineering Consultant VOL.266 January 2015橋台Aの高い値は上からの凍結防止剤の影響と考えられるが、橋台Bの翼壁上段部が低い値なので塩化物がひび割れの原因とは特定できない。残存膨張量試験(図5)では、反応による将来の膨張の可能性があると判定する。試験結果から、40年経過しひび割れが多く出現している橋台Aでは、残存膨張の余地は少なく、すでに膨張が終息を迎えつつあることを如実にとらえている。応リングの多さからも、大半が反応済みということになる。一方、ひび割れが中程度の橋台Bの堅壁と翼壁下段部に、膨張の残存ポテンシャルがあり、将来にわたってひび割れが継続して発現する■不定方位回折:全岩粉砕(コア番号1、3、5混合)Qz:石英が卓越写真4偏光顕微鏡による岩種の同定(放散虫チャート)q z:石英、c l c(q z):石英化した玉髄、c l p:玉髄質石英、rd:放散虫微化石、m:基質、倍率:×1 5 2、コア番号1図2粉末X線回折による鉱物の同定