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Consultant266号

OVERSEASThailand─タイ王国─バンコク都の生活や文化?海外業務を通じた知見?海外事情鶴見悠史TSURUMI Yushiパシフィックコンサルタンツ株式会社環境創造事業本部/資源循環マネジメント部はじまりの地、バンコク大学1年の夏休み、アルバイトで貯めたお金で初めて一人で海外を旅したのがバンコクであった。もう10年以上も前のことだ。一ヶ月弱の滞在だったが、異国情緒あふれる東南アジアの町並みや文化、特有の気候の中、リュック一つで旅をしていると、2週間を過ぎる頃にはバックパッカー気分になり、大人びた充実感を感じたことを思い出す。この経験がきっかけで、夏休みになるとインド、トルコ、香港等を旅するようになり、滞在した各地では異なる文化・習慣・考え方の存在や語学の必要性などをあらゆる場面で実感することになった。異国への旅で感じたことが自身の価値観に影響を与えたという意味で、そのきっかけとなったバンコクは自分にとってはじまりの地だ。そのような訳で、海外での初めての仕事先がバンコクに決まったのは、偶然であったのかも知れないが、私にとってはとても自然なことであった。日常生活に密着した大衆的な屋台、人々の信仰の場であり観光名所ともなっている歴史的な寺院、若者や外国人で賑わう商業施設などが混在して醸し出される魅力は昔のままだが、現在のバンコク、特に中心部はより一層発展して近代的なビルが建ち並び、東京の中心部と見紛うほどになっている。このバンコクでの仕事を通じて得た知見を中心に紹介する。バンコクでの日々バンコク都における気候変動にかかわる計画策定と職員の能力開発を支援する専門家チームの一員として、概ね二ヶ月に一度のペース写真1バンコクの近代的な町並み写真2バンコクを走る高架鉄道BTS052Civil Engineering Consultant VOL.266 January 2015