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でタイ王国の首都バンコクに渡航している。世界的にも人気が高い観光地に仕事で行けるなんて羨ましいと言われることもある。しかし一度の滞在期間が短期間であることもあり、スケジュールをこなすために毎日せわしなく活動し、ホテルとプロジェクトオフィスの往復で終わる一日を繰り返していると、気がついてみると帰国前夜のパッキングという日々である。そんな中でも、旅で訪れた際には気がつかないが、仕事で訪れてみると新たな発見があったりもする。名物ともいえるバンコクの渋滞バンコク都内はBTS(BangkokMass Transit System)と呼ばれる高架鉄道(スカイトレイン)や地下鉄といった鉄道網が整備され、一昔前に比べると公共交通網が充実してはいるものの、依然として車中心の社会である。整備されている道路網に対して自動車保有台数が物理的に多いからなのか、信号システムに改善の余地があるからなのか、名物ともいわれるほどの朝夕の通勤時間帯などの慢性的な渋滞は問題だ。ひどいときには普段10分で通過できる距離に1時間を要したという話を聞くこともある。どんな場所に移動するにしても、移動する時間帯における渋滞の程度を事前に確認しておくことがとても大切だ。現地の人々は日常のこととして渋滞と付き合っている様子で、どれだけ時間を浪費するか分からない渋滞に引っかかるくらいなら、BTSで目的地の近くまで移動して、そこからタクシー等の手段で移動すればいいのに、と考えるのは日本人の時間感覚なのかも知れない。そうはいってもこの写真3バンコク名物の渋滞問題に対して何も対策が施されてほとんど見かけたことがないし、5いない訳ではなく、車中心の生活を分も外にいれば汗がにじんでくるよ見直すきっかけをつくるキャンペーうな地で、自転車愛好家がどれほどン「Car Free Day」が定期的に開催いるものなのかと半信半疑でいたとされている。ある訪問期間中には、ころ、予想に反して道路の片側一車普段は車がごった返し頻繁に渋滞線が切れることのない自転車の列している道路において、自動車の通で埋め尽くされるほどの盛況ぶりで行を一時的に規制して自転車の通驚いた。BTSの駅のプラットホーム行を優先させるイベントが催されてで若者達が今風の自転車を押しないた。バンコクでは日本のように自がら電車を待つ姿には、未来のバン転車を移動の足として利用する人をコクを見た気がした。写真4 Car Free Dayの様子写真5若者が自転車を持ってBTSを待つ様子Civil Engineering Consultant VOL.266 January 2015053