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写真3一方通行逆走防止施設写真4アマルフィ(世界遺産)写真5温暖化により解け行く氷河写真6橋の上に形成された街並みうな荒療治的な対策は極めて難しいと思われるが、トルコでは実際に適用されていた。■アマルフィ(イタリア)アマルフィは、周囲を断崖絶壁の海岸に囲まれ、断崖上に向かって形成された素晴らしい景色の街であり、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている(写真4)。妻にこの写真を見せたところ、素晴らしい景色だけど三陸海岸の景色と大して変わらないね!というつれない返事が返ってきた。岩手県の三陸海岸も世界に誇れる景色を有しており、震災復興のあり方を改めて考えさせられた。■解け行く氷河(スイスゴルナーグラート)生まれて初めて氷河を見た。広大な景色の一方で、氷河が解けているのを目の当たりにし、地球温暖化について改めて考えさせられた(写真5)。■クレーマー橋(ドイツエアフルト)船の上で生活するする人はテレビで見たことがあるが、橋の上に街が形成されているのは初めて見た。写真6は1325年に建造された長さ120メートルのクレーマー橋である。「商人の橋」を意味するこの橋は、ゲーラ川に架かるヨーロッパ最長の木組み家屋付き石橋で、通行を目的とする橋としての機能はもちろん、住居や商店が軒を連ねるショッピングストリートの役割を果たしている。■おわりに今回の視察では、初日から羽田空港発の飛行機が故障で飛ばず成田空港から別の航空会社の便に乗り換えたり、ローマではバスが故障して別のバスに乗り換えるなどのハプニングに見舞われたが、それも今思えば貴重な経験である。道中では、中村団長から視察地と東北の震災復興に絡めた街づくりのあり方や食事のマナーについて、丹羽隆子先生(東京海洋大学名誉教授)からは史跡の歴史的背景等についてご教示いただいた。また、WAVEやJCCAの関係者の皆さま、および今回同行させていただいた調査団の皆様のお陰で、大変有意義な体験をさせていただいた。ここに深く御礼申し上げます。Civil Engineering Consultant VOL.266 January 2015065