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OVERSEASRepublic of Indonesia─インドネシア共和国─インドネシア・ジャカルタ滞在記海外事情田中直樹TANAKA Naoki八千代エンジニヤリング株式会社/総合事業本部/構造・橋梁部/主幹若い技術者の海外研修先成田空港から飛行機で7時間半、南半球に位置するインドネシアの首都ジャカルタは、比較的古くから日本と技術交流が行われてきた土地であり、日系企業も多く進出している。そのため、若い技術者の海外研修先としても人気が高い。国内専門だった私が30代前半に初めて経験した海外出張先はインドの地方都市であったが、そこで出会った日本人のベテラン技術者も皆ジャカルタ経験者であった。その後、ジャワ島の鉄道業務に携わることになり、拠点となるジャカルタを何度も訪れた。先輩方からの受け売りの部分もあるが、発展著しい今のジャカルタを紹介する。近くて遠いジャカルタ中心部ジャカルタの玄関口であるスカルノハッタ国際空港に到着すると、南国の空気が我々を熱く歓迎してくれる。時間のかかる入国手続きを機内で済ませられるガルーダ航空便は、到着後のストレスが少ないので助かる。残念ながら機内入国審査は2015年より中止された。空港の出口には多くの両替商が軒を連ねて我々を待ち構えており、様々なレートを示して懸命に誘ってくる。空港で大金を両替することはないので、レートの差などあまり気にしなくて良いのだが、ついついお得な方に目が行ってしまう。しかし、ここで注目すべきは両替商の手元であって、レートが良くても低額紙幣である5万ルピア札(約500円)で両替する店は怪しい。お得なレートに釣られた無防備な観光客は、大量の5万ルピア札を受け取りルンルンであるが、その場で確認しないと大損している場合がある。日本では大騒ぎになるミス(故意)も「枚数が多いから間違っても仕方ないよね。てへっ」で済写真1送迎の車が溢れる空港前写真2電飾で彩られた高層ビル048Civil Engineering Consultant VOL.269 October 2015