ブックタイトルConsultant269

ページ
53/64

このページは Consultant269 の電子ブックに掲載されている53ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant269

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant269

写真8電車の屋根に乗る人々写真9老若男女で賑わうJKT48劇場ットは海外生活のストレスを緩和してくれる。日本と全く同じでも、現地風に多少アレンジされていても、異国では話のタネになるから面白い。日本製品の難点は価格が高いことであり、服も文房具も日本の数倍の値段で売られていた。カメラ等の電化製品は日本市場の売れ残りと思われる一世代以上前の品が日本の定価で売られているため、現地での購入は躊躇してしまう。最新型を求める外国人がわざわざ日本に来て、爆買いをする気持ちが良く分かった。日本ではアイドルグループのAKB48が人気を博しているが、そのジャカルタ版であるJKT48も確実にファンを増やしており、今や日本から団体客も来る観光名所となっている。日本では色々な意味で敷居が高いが、チケットがプラチナ化する前に訪れてはいかがだろうか。イスラム教と若者ジャカルタの朝は早く、午前4時頃から町中に響き渡る大音量のコーランで起こされることもあった。インドネシア人は早寝早起きが原則で、残業は基本的に苦手だ。一緒に働く若い現地スタッフは、イスラム教徒であることを感じさせないラフな格写真10高層ビルが立ち並ぶジャカルタ中心部好であったが、日々のお祈りは欠かさなかった。お祈りの度に30分以上は席を外してしまうので、タイミングを間違えると仕事の指示や確認が遅れて困ったことになる。2億人以上の人々が宗教に費やしている時間と費用を考えるともったいない気もするが、日本人の価値観が全て合理的で正しいと思ってはならない。海外業務の魅力海外業務の魅力とは何か?初めは好奇心だけあれば十分かもしれない。しかし、建設コンサルタントとしての経験を積めば積むほど、立派な高層ビルが立ち並ぶジャカルタでさえ、インフラの弱点が見えるようになる。そして、ジャカルタの人々と交流を深めれば深めるほど、温和で親日的なこの人たちの未来に、技術者として貢献したい気持ちが湧いてくる。海外業務の魅力は、技術者の経験や立場によって大きく変わるものなのだろう。海外業務に魅力を感じ、日本代表として海外に通用する優秀な技術者が今後も増え続けることを期待したい。Civil Engineering Consultant VOL.269 October 2015051