ブックタイトルConsultant269

ページ
58/64

このページは Consultant269 の電子ブックに掲載されている58ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant269

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant269

国際委員会だより【第22回】Message from International committee実践的海外プロジェクト9?シニア技術者の海外業務への取り組み?国際委員会池田博│IKEDA Hiroshi建設コンサルタンツ協会の「海外市場対応能力の支援」の一環として、国際委員会から海外業務を紹介する記事を継続して掲載しています。今回は、長く海外業務を経験しているシニア技術者にプロジェクト運営上の留意点や後進へのアドバイスを伺いました。?インタビュー対象者プロフィール対象者:飯塚惠治(IIZUKA Keiji)(49歳)所属:三井共同建設コンサルタント(株)専門分野:農業・農村開発経験年数:国内4年、海外21年海外業務実施国:モルドバ、ベトナム、エジプト、タジキスタン、ブルンジ、インド、エチオピア、ルワンダ、フィリピン、タイ、マラウイ、東チモール、ドミニカ、ボリビア、エクアドル、ケニア、ペルー、象牙海岸、カンボジア、アラブ首長国連邦等図1モルドバ共和国位置図?プロジェクト内容プロジェクト名:モルドバ共和国バイオマス燃料有効活用計画準備調査発注機関名:独立行政法人国際協力機構実施期間:2011年12月~2013年2月担当業務:業務主任/バイオマス暖房計画カウンター・パート:農業食品産業省貧困農民支援(2KR)プロジェクト実施ユニット?インタビュー内容Q1.ご紹介いただくプロジェクトの概要を教えてください。A1.モルドバは石油・石炭等の鉱物資源に乏しく、エネルギー源(天然ガス、石炭)のほとんどをロシア、ウクライナ等の周辺国からの輸入に頼る農業国です。旧ソ連時代はエネルギーが連邦政府から供給されていましたが、現在は国際市場価格で燃料を輸入しており、欧州最貧国と言われている同国の国家財政を圧迫しています。農村部では財政難のため厳冬期の暖房のための十分な量の燃料を購入できず、学校や幼稚園等の公共施設を一時閉鎖することもあるため、安定的な暖房供給をいかに確保するかが大きな課題となっています。本事業は、モルドバの農村部における公共施設(主に小学校や幼稚園等の教育施設)に、農業活動で生じる麦藁、ブドウ等の果樹剪定枝等の残さ渣を原料とするペレットを燃料とするバイオマスボイラーとペレット製造設備を導入することによざん056Civil Engineering Consultant VOL.269 October 2015