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公衆トイレ駅公園ショッピングセンター0公共施設(市役所、図書館等)3コンビニエンスストア飲食店サービス・パーキングエリアデパート宿泊施設テーマパークその他図1改善すべきトイレの種類38172831490 50 100 150 200 250 300 350 400改善が進む。一方で公衆トイレは、まちの清潔の維持に欠かせない重要な施設ではあるものの、収入は生まない。それどころか、清掃費、補修費、光熱費など、費用は出ていくばかりである。そのため、改善が思うように進まない。今回のアンケート(図1)で改善すべきトイレとしてあげられたトップ3は1位「公衆トイレ」、2位「駅のト71352822037117260828015913110466949693152146304男性(n=696)女性(n=1004)不明(n=39)イレ」、3位「公園のトイレ」であった。3つ目は、トイレの困りごとは多様化378しているということ。高齢者、乳幼児の保護者、妊産婦、異性の介助、視覚障がい者、肢体不自由者、車いす利用者、内部障がい者、外国人、トランスジェンダーなど、トイレの困りごとはそれぞれ異なる。数少ない多機能トイレでこれらのニーズを満たすことは困難である。また、訪日外国人旅行者は2014年に初めて年間1,000万人を超え、2015年はそれを上回り過去最高となっている(図2)。今後も増加を目指しているため、文化や宗教にも配慮した多様化が一層重要になってくる。そこで、2016年2月に「TOILETNIPPON」というサイトを立ち上げて、トイレの困りごとを解決するための活動をはじめた。トイレの困りごとを紹介すると同時に、それを解決するためのアイデアや工夫、事例などを募集している。なかでもトイレの困りごとを伝えることは丁寧に実施していきたい。なぜならば、トイレの困りごとを知ることは、その人を知ることであり、多様性に配慮した社会づくりの学びにもなると考えているからだ。たとえば、「床がぬれていたり汚れていたりすると、車いすに水や汚れがついてしまう。汚れたタイヤがぐるり(万人)140012001000800600400200521.2613.8672.8733.4834.7 835.1679.0861.1621.9835.81036.41341.302003年2004年2005年2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年図2訪日外国人旅行者数の推移(出典:平成26年度観光の状況『観光白書』)030Civil Engineering Consultant VOL.271 April 2016