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Consultant271
志谷川被災時志谷川4号砂防ダム志谷川5号砂防ダム春田川被災時1春田川被災時2柿坂急傾斜被災時春田川施工後1春田川施工後2柿坂急傾斜完成せて頂きました。その他現在では、マルチコプター(ドローン)を用いた様々な調査手法への取組にもチャレンジを始めております。技術と自然の調和をめざして当社のキャッチコピーである「技術と自然の調和をめざして」から発展させた目標である「優しい未来の創造」を実現するために、なにが必要であるのかを熟慮した結果、当時受注していた河川環境関連の業務の中で、地域住民や魚類・植物の学識経験者から受けたコンクリート護岸の環境への悪影響に対する指摘をきっかけに、当時土木技術関係者が不可能としていた、既設コンクリートの緑化技術の開発に挑戦することを決意し、平成20年から技術開発の取り組みを開始しました。その結果「ネコヤナギを用いた既設のコンクリート護岸における水辺の環境改善工法」として特許《第4313837号》を取得し、「ネコヤナギによる護岸の緑化工法」としてNETISには《QS-080012-V》として登録されています。現在35地区で1,800本施工し、事後調査の結果、魚類やホタルの棲みやすい環境を実現した実績も多数あります。この工法により既設のコンクリート護岸を壊すことなく護岸の水際を緑化することが可能となり、まさに技術と自然の調和により優しい未来の創造が可能となりました。また、この工法は第9回大分県ビジネスグランプリ優秀賞の受賞を皮切りに第14回国土技術開発賞地域貢献賞(国土交通大臣表彰)と、平成25年度おおいた低炭素杯審査員特別賞を受賞しており、さらに平成25年には九州地方で「世界一の九州が始まる」にてテレビ放映されるなど、地域環境改善の一つの手法として期待されています。(文:代表取締役社長松本邦男)Civil Engineering Consultant VOL.271 April 2016051