ブックタイトルConsultant272

ページ
11/66

このページは Consultant272 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant272

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant272

ですね。お菓子を食べるような甘さではなく、僕は好きですし「長崎の料理は美味い」と、胸を張って言っています。長崎は坂と石畳が多い街です。車が通れないたくさんの路地が好きです。そういう路地は自転車も乗れず、歩くことしかできません。自転車では本当に不便できつい街で、一生乗らないままの人もたくさんいると思います。しかし、最近の電動アシスト付き自転車だったら大丈夫かもしれません。そんな長崎を見下ろすことのできる稲佐山から眺める長崎湾や街並みの夜景は素晴らしいです。対岸にある大波止には昔、煉瓦造り倉庫がずっと並んでいました。今は綺麗に整備されてしまいましたが、その場所を、大好きなビートルズの出身地リヴァプールの街並みだと勝手にイメージして、とても気に入っていました。また、思案橋の電停がある一角は、長崎っぽくて好きです。いい感じのところで、大きく変わってはいません。実家にある昔のアルバムを開くと、よく通る場所も今とは様子が全然違っています。今は少し豊かで便利になってきていますが、「これを残して、新しいものをうまく融合できないのか」と思うことがあります。長崎を離れてしまったので、昔の長崎がそのまま残っていて欲しいという思いがありますが、長崎に住んでいる人からすると、何もない長崎よりも、やはり多くの建物や店があり、いろいろなことができる場所になって欲しいという思いが強く、その辺の折り合いは難しいのだと思います。そんな長崎出身のせいか街の特徴が残っている国に行くと、風景や街並みを見て、楽しい気持ちになります。最近、トルコのイスタンブールに映画の撮影で行きましたが、海がすぐそばで坂が多くあり、長崎っぽく感じました。イスタンブールも、東西文化の接点であるのでそう感じたのかもしれません。稲佐山から望む夕暮れの長崎港と街並み(写真:金野拓朗)金子昇KANEKO Noboruプロフィール俳優(オスカープロモーション所属)。1974年、長崎県長崎市出身。長崎総合科学大学工学部建築学科卒業。大学卒業後は大阪で会社員をしていたが、役者を目指して多くのオーディションに挑戦し、「百獣戦隊ガオレンジャー」(テレビ朝日)で注目を集める。その後、映画、ドラマ、バラエティ、舞台と幅広く活躍している。現在は、黒木瞳初監督作品「嫌な女」(松竹)に出演している他、「高校講座化学基礎」(Eテレ)でレギュラー出演している。特技はビリヤード、料理、ゴルフ。長崎市観光名誉大使の一人。また「2013長崎ランタンフェスティバル」の皇帝パレードの皇帝役に登場した。Civil Engineering Consultant VOL.272 July 2016009