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Project 1 briefプロジェクト紹介女川町復興まちづくり?プロムナード設計及びテナント型商店街基本計画?椎貝達也SHIIGAI Tatsuya株式会社建設技術研究所東北支社まちづくり推進室女川復興推進事務所所長下田謙二SHIMODA Kenji株式会社建設技術研究所東北支社まちづくり推進室女川復興推進事務所副参事■はじめに本稿では、平成23年3月11日に発災した東北地方太平洋沖地震の津波により、甚大な被害を受けた女川町における復興の足取りについて、中心市街地に着目し、プロムナードとテナント型商店街で実施された復興プロジェクトを紹介する。■女川町の概要女川町は、宮城県の東、牡鹿半島基部に位置し(図1)、風光明媚なリアス式海岸により良港が形成され、水産業が盛んである。町の人口は、平成22年10月の国勢調査によると10,051人であったが、東日本大震災で死者・行方不明者827名(全町民の約1割)という人口比最大の人的被害を受け、平成23年10月31日の住民基本台帳では8,548人まで減少した。その後も人口減少は続き、減少率は平成27年国勢調査で36.98%と、県内一の比率となった。一方、震災から約5年が経過し、復興事業が進むなか、平成28年2月の人口が前月と同数となり、震災以降続いた人口減少が初めて止まり、復興の兆しが見えてきた。■復興まちづくりの仕組み女川町は復興まちづくりに際して、学識経験者、医療・漁業・商工・観光等各団体代表者、地区代表者、宮城県などをメンバーとする復興計画策定委員会を平成23年4月に発足させ、協議を進めてきた。復興計画策定後、さらに専門的な視点から検討を進めるため、学識者や専門家などによる「女川町復興まちづくりデザイン会議」が組織され、女川町の復興を牽引した。このデザイン会議は、復興の進捗状況と今後の行方を知ることができ、誰でも自由に参加し、発言できるユニークな議論の場である。平成24~26年度は月1回、平成27年度からは隔月開催となった。会議は、須田町長と学識者3名の委員がメインテーブルで車座になり、議論の突破口を開く。主な出席者であるUR、女川まちづくりJV(鹿島建設・オオバ)、町担当課長に対し、平野委員長から質問を投げか宮城県仙台駅牡鹿郡女川町面積:65.35 km 2(建復設興コ技ー術デ研ィ究ネ所ー・タ中ー央J復V建事技務術所C)支援支援調整女川町事業委託UR都市機構CM工事発注JV工事事務所業務発注業務担当(株)建設技術研究所東北支社まちづくり推進室女川復興推進事務所参画参画参画参画女川町復興まちづくりデザイン会議小野寺康委員URJVコンサルタント須田義明町長平野勝也委員長宇野健一委員女川町職員町民地元団体図1女川町の位置図2「女川町復興まちづくりデザイン会議」の位置付け036Civil Engineering Consultant VOL.272 July 2016