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図7シーパルピア女川の計画図図8観光交流エリアの模型写真2賑わう商店街とプロムナード写真3完成したシーパルピア女川の様子リアの連動性を高めるとともに、プロムナードを基軸に魅力的な街並みを形成し、来訪者、商業者双方にとって使い勝手がよく、楽しく過ごせる場所とした。具体的には、駐車場を計画的に確保するとともに、広場や路地等のオープンスペースを適切に配置し、戦略的な空間形成を行い、活力を維持するための運営計画を設定した(図7)。●施設コンセプトまちの生活インフラとなる商店街(生活必需品+楽しさ・豊かさ・新しさを提供する場所)とする。商業機能を通じて、女川町を利用する様々な人々が集い、交流する舞台となる商業交流施設とする。●店舗構成の考え方個店の集積により、生活インフラとしての商業施設をつくりだす構成とする。商店街の構成要素に基づく必需店舗と、魅力ある独自店舗のミックスにより構成する。新しい女川を発信していく店舗を取り込む構成とする。利用者にとって「利便性や楽しさが得られる場所」、商業者にとって「様々な業種業態での出店・起業の可能性が開ける場所」とすることで、エリアのにぎわいや活力を形成・持続させていくことを目指す。以上、テナント型商店街の基本計画を策定し、当社から設計を実施する東環境・建築研究所に引き継いだ。(写真2,3)■おわりに今後、プロムナードは国道398号と交差し、女川湾まで延伸する計画である。延伸したエリアは観光交流の場として、イベント広場や「震災遺構旧女川交番」が保存される(図8)。追悼と希望の象徴として、さらなる復興まちづくりは続くだろう。<資料>図4、6、8イラスト・模型制作務所小野寺康都市設計事Civil Engineering Consultant VOL.272 July 2016039