ブックタイトルConsultant272

ページ
43/66

このページは Consultant272 の電子ブックに掲載されている43ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant272

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant272

WBA1WBA2道路・排水溝WBA3排出世帯一次収集ダストビン/コンテナWBA4二次収集最終処分場住民/NGOの責務ダッカ市の責務WBA活動内容1ワード清掃事務所の建設及び現場のマネージメント強化(事務所建設、清掃員の管理)2清掃員の作業環境改善(安全教育の実施、作業マニュアルの作成、安全具の提供)3住民参加型廃棄物管理事業の導入(活動計画の作成・実施、普及啓発活動、地域清掃)4収集運搬の改善(ダストビンの廃止、コンテナ改良、定時定点収集の導入)図2 WBAの枠組みコンテナなど)までへの一次収集と、2ごみ置き場から最終処分場までの二次収集で構成されている。一次収集は住民の責務とされ、住民は一次収集を民間業者等に委託している。一方、二次収集はダッカ市の責務とされており、市のごみ収集車で回収している。ダッカ市は90のワード(最小行政単位)で構成されており、各ワードには廃棄物管理局から清掃監視員と清掃員が配置されている。1ワード当たりの人口は、小さいものでも数万人、大きいものでは数十万人にも及ぶ。清掃監視員は清掃員を指導・管理しながら、担当ワードの収集運搬や道路清掃を監督している。か選定した上で集中的に改善し、その経験を生かして他地域へ展開した。WBAの活動は、図2に示すように、1ワード清掃事務所の建設及び現場のマネージメント強化、2清掃員の作業環境改善、3住民参加型廃棄物管理事業の導入、4収集運搬の改善で構成される。ただし、WBAが目指したものは技術的な廃棄物管理の改善のみならず、「現場で働く職員のやる気と、職員としての誇りを引出す」ことでもあった。■WBA1ワード事務所の建設■及びマネージメント強化■(清掃監視員のやる気を引出す)各ワードには清掃監視員が配置されていたが、事務所などは一切な■WBA考案の背景と枠組みWBAは、ダッカ市のような大都市の廃棄物管理を改善するには、限られた予算と人材を特定の地域に集中し、同地域を包括的に改善した方が好ましいとの考えで考案された。本プロジェクトでは、毎年WBAの対象とするワードをいくつ写真1建設したワード清掃事務所Civil Engineering Consultant VOL.272 July 2016041