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聞ける形になったのは素晴らしいことだと思います。目や耳の不自由な方も災害のときの備えとして、そういう経験を事前に知っておくことはとても参考にもなります。また、こういう出版は法律的に著作権から除外されてフリーにできると知りました。インターネットを検索していたらヒットし、図書館に連写真3 2011年3月23日の南蒲生浄化センター写真4 2015年11月2日の南蒲生浄化センター絡したら録音されたCDを送って頂きました。これには、いやりくりの中で仕事をされてきたと思います。もう一つ思ってもみない嬉しさがありました。できれば建設コンは、取材の仕事は常にそうですが、よく「『じょうり』をもサルタンツ協会会員会社の人、家族の人、広く土木・建って事をなす」と言います。私が考える「情理」とは「人設の仕事に携わっている人たち、これから土木を目指そ情と道理」のことです。情と理を尽くして、被災した人たうとしている若い学生さんたちにこの本を読んでもらいちのために、いろいろな気持ちを汲み取って役割を果たたいと思います。していました。前川:自治体の職員自身が被災しています。しかも、こ建設コンサルタントの使命れほどの膨大な仕事を行った経験はありません。限ら前川:2016年3月、当協会では『震災復興への道のりれた人数ですので、建設コンサルタント頼みなところが-建設コンサルタントの使命-』を発刊いたしました。多分にあったと思います。そういう意味では、住民の皆それまで事業主体の方々からは、最初の段階で建設コさんとのコミュニケーションを含めて、設計の技術力やンサルタントの皆さんに大変頑張って頂いたと聞いてい日頃の経験と知恵といった総合力が発揮されたと感じました。あれだけの被災を受けて、被災調査をして、どます。こがそのまま使えるか、使えないか、新しく造り直さな角田:私は東北にいた10年間、いろいろな所を歩いてきければいけないかを判断して、早く造り直すにはどうしました。そのため、自分とつながりがある所にどうしてもたらよいか、技術的な課題も含めクリアするような設計目が行ってしまいます。例えば、建設コンサルタントの2人をして、どれだけの費用がかかるかというのをはじいたが、岩手県の釜石市役所で職員4人をサポートしました。のが建設コンサルタントです。そこまでしないと発注者復興の基本方針をまとめて、震災1カ月後の4月11日にも予算の手当てができないし、工事も発注できません。発表されたその土台を作ったのは建設コンサルタントでそのため、建設コンサルタントの仕事が、全体のスピーす。建設コンサルタントは、南から北までいろいろな仕事ドに影響する一番大事な部分で、そこをいかに縮めるの経験があり技術力は非常に高く、速い時間で適切なかが、復旧・復興のスピードにつながります。しかし、大ものを作ることができます。大変な思いをされたと思い変感謝された割には、建設コンサルタントの活躍を記事ますが、これは素晴らしい、とてもいい仕事をしたと感やニュースで見る機会がありません。「それなら自分たちじました。で作ろう!」ということになりました。また、宮城県の仙台市東部にある南蒲生浄化センタ角田:土台を黙々と支える人たちがいるから世の中がきーには思い入れがあります。南蒲生には日本でも有数のちんと動きます。やはり、そういう仕事は尊いですね。渡り鳥が来る大きな干潟がありました。仙台の市域が大日本の多くの人たちが、その仕事をする建設コンサルタきく発展していく中で本格的な下水処理場を造る必要ントの人たちに気が付いて欲しいと思います。があり、その候補になって議論になり、若い頃には何度建設コンサルタントは官庁と民間を接合するような役も蒲生に行きました。その結果造られた下水処理場も回りを果たしていると強く感じました。官庁にも、国土交大津波を受け壊されましたが、震災から4年8カ月で半通省や被災した自治体があり、地域や流儀の違いをうま分ぐらいまで復旧したことをこの本で知りました。そのくコミュニケーションして仕事を進め、本当に大変厳しとき、干潟の風景とそこに下水道処理施設ができていCivil Engineering Consultant VOL.272 July 2016003