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OVERSEASIndependent State of Papua New Guinea─パプアニューギニア独立国─地球最後の楽園とは…海外事情三宅清孝MIYAKE Kiyotaka八千代エンジニヤリング株式会社/国際事業本部/社会・経済基盤部/主幹はじめにパプアニューギニアは、南太平洋のオーストラリアの北に位置するニューギニア島の東半分及び周辺の島々からなる熱帯の国である。ちなみに、ニューギニア島の西半分はインドネシアとなっている。パプアニューギニア第二の都市であるレイ市の都市開発プロジェクトのため現地を何度か訪問したので、地球最後の楽園と称されるパプアニューギニアの姿を紹介したい。歴史ニューギニア島中央部には東西に走る山脈がある。パプアニューギニアはその島の東半分を山脈で分けた南側のパプア(旧イギリス領)と北側のニューギニア(旧ドイツ領)が合併してできた国である。パプアの名称はメラネシア人の縮れ毛を意味するマレー語で、ニューギニアはメラネシア人がアフリカのギニア人に似ていることから名づけられた。その後オーストラリアの委任統治を経て、1975年に独立を果たした。訪問していた2015年は独立40周年となり、盛大な記念式典が開催された。太平洋戦争では日本軍がニューギニア島の北岸を占領したが、ポートモレスビー攻略を前に飢えとマラリアで多くの死者を出して撤退した。プロジェクト対象地のレイでも、海岸には当時の日本軍の輸送船「妙高丸」が、砂浜に埋没して未だに残っているのが確認できる。写真1独立40周年記念式典自然パプアニューギニアには、広大な原生林や世界的に貴重な動植物が多く残っている。訪問したのは、首都ポートモレスビーとレイ周辺の都市部であったため、多くの自然に触れる機会は少なかったにも関わらず、出会うことのできた希少な動物や多雨による豊かな緑は、やはり地球最後の楽園と称するに相応しい048Civil Engineering Consultant VOL.272 July 2016