ブックタイトルConsultant275
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Consultant275
そのような考えを起点に実際に図書館の未来形・進化形を探っていくと、たとえば以下のような新たな役割が考えられるだろう(図2)。これらはあくまで一企業の提案に過ぎないが、大きな変化と進化に向き合う図書館の未来を占う手掛かりになるのではないか。【編集室】情報・知識の循環サイクルに「発信」と「再創造」を付加する機能【ゲームセンター】歴史的にも知的遊戯であるゲームで遊びながら学ぶ機能【ガレージ】アナログからデジタルまで、現在の「ものつくり」を支援する機能【リトリート】「なにもしない」という選択機会を保障する機能【書斎】あえて一人で篭りきり、自分と向き合い創作・再創作に励む機能すでに見てきたように、いま図書館は温故知新という言葉がしっくりくる環境にいる。伝統的な価値の復権という側面もあれば、環境適応的な進化の側面もある。そして、その温故知新の背景には、社会的に図書館が見直されているという文脈がある。この先も進化し続ける図書館の姿をとらえ、読者の方々一人ひとりのこれからの図書館観を編み直す一助に本稿がなれば幸いである。注)“OUR LIFE LIBRARY”の全容はアカデミック・リソース・ガイド社サイト