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図2ハイブリッドケーソン模式図図3ジャケット式模式図沖防波堤L=120m沖防波堤L=120mHBケーソン式L=40mジャケット式L=80mJ1 J2 J3 J4HBケーソン式L=40mジャケット式L=80mJ1 J2 J3 J4図4平面図図5縦断図別波をとりだし、これらの波高を平均したもので、その波高を有義波高H1/3、周期を有義波周期T1/3と呼び、目視観測による平均的な波に非常に近いと言われている。基礎地盤は既設防波堤の基礎捨石マウンドの影響範囲でもあり、その下部には軟弱な粘土層が4~8mと一様でなく、さらにその下部は、砂質土と粘性土の互層を呈している。■設計・施工上の留意点漁港前面海域ではハマチやマグロの養殖筏が広範囲で展開されており、防波堤前面は漁船の航路として利用されていることから、漁業活動への影響を極力抑えるため、反射波の低減が不可欠であった。また漁業関係者との調整上、6~9月までの間は工事を控える必要があり、冬季風浪の影響もあることから、施工期間は半年程度と限られていた。■構造形式の検討●標準部(ジャケット式)既設防波堤は水深32m程度の高マウンドによるケーソン式防波堤であった。防波堤延伸予定箇所はさらに深くなることから、同様な工法を採用した場合には一層高マウンドとなり、かつマウンド幅が広がるため、捨石量が増大し割高となる。これに対しジャケット式は、本体となるジャケット部のほとんどを工場で製作できることで高品質となり、杭構造のため施工期間が大幅に縮小し経済的となる。このことからジャケット式を採用した(図6)。+6.00Bs :捨石(鉱さい)Ac1 :砂質シルトAs1 :火山灰混じり砂Ac2 :砂質粘土Ag2 :粘土質礫As2 :礫混じり砂Dg1 :シルト混じり礫Ss :砂岩13.00図6ジャケット式標準断面図-0.432ジャケット-32.80鋼管杭仮受杭Civil Engineering Consultant VOL.275 April 2017033