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・【軽め】安心して走りたい・【目的】橋の上の景色、グルメ、他のアクティビティ等、(自転車以外も含めて)特別な体験もしたい●施策メニュー案・走りながら、地域資源の発見を促す仕組み・多様な利用者層(高齢者、子供、女性)が安心して自転車を楽しめる環境・走行証明等、達成感を感じさせるサービス■マイ自転車利用者●観光サービス検討の視点・【輪行】自分の自転車で気持ち良く、とにかく走りたい・【走る目的】自転車以外の余計な時間を遣いたくない・【移動範囲】いろいろな場所に行ってみたい・【立ち寄り】観光よりも、休憩や食事をしたい・【自由度】自分なりの楽しみ方をしたい●施策メニュー案1)集合の拠点、宿泊の拠点、交流の拠点の整備2)立ち寄り施設において、サイクリストが必要とする機能の確保3)航路の活用等、多様な楽しみ方ができる環境■サイクルシティ構想の作成各種調査分析結果をもとに、各ターゲットの需要特性や課題認識、関係機関との協議会を通じた意見交換を踏まえ、4つの構想からなる「いまばりサイクルシティ構想」を作成した。構想の骨子として設定した目標および目標達成状況を評価する指標、各拠点的施設の機能と役割分担を図7に示す。●設定した目標および指標目標1:利用客の増加・レンタサイクル利用台数57,117台(2014年)→68,000台(2020年)・来島海峡大橋の自転車通行台数(休日平均、6~12月)1,185台(2014年)→1,400台(2020年)目標2:利用客の来訪範囲の拡大・レンタサイクルの陸地部への乗り捨て台数8,981台(2014年)→10,000台(2020年)・レンタサイクル利用者の今治市陸地部の滞在時間(GPS調査)1.4時間/人(2015年)→1.6時間/人(2020年)目標3:自転車新文化の普及・育成ガイドやインストラクター数の増加0人(2014年)→10人(2020年)・サイクリストに良い印象を持った経験のある住民の増加(住民アンケート)16%(2015年)→30%(2020年)【サンライズ糸山】(自転車に特化した交通結節点施設)・レンタサイクル施設の機能強化・現況ニーズへの対応駐車場(集合拠点、団体受入)トイレ・シャワー、交流施設・サイクリストから収集した情報の共有・閑散期を含む、一般利用者の集客・将来、すそ野が広がった時の受け皿【ネットワーク】・道路空間の再配分・拠点間の交通ネットワーク・サービスや情報のネットワーク化【新都市エリアイオン、屋外施設】・駐車場の活用・体験イベントやサイクリングイベント【全拠点共通】・サイクリストと一般利用者による空間のシェア・拠点間の役割分担・集客力を高めるデザイン・地域資源の発見を促す情報の提供図7拠点の機能と役割分担の考え方・自転車交通事故の発生件数(今治警察署+伯方警察署)146件/年(2012~2014年平均)→減少(2020年)■構想の実行性を高める課題今後「サイクルシティ構想」を推進するためには、いくつかの課題が考えられる。まず、需要特性に関しては、サイクリストの行動や入り込み状況をモニタリングし、施策の評価や見直しを継続的に行っていくことが求められる。例えば、GPS調査や通行量調査を継続的に実施することが必要である。また、組織的な施策の推進体制を構築し、施策の実施やモニタリングを行い組織的に取り組んでいくことが求められる。例えば、観光物件、自然、食、芸術・芸能、風習、風俗など観光資源に精通し、地域と協同して観光地域作りを行うDMO(Destination ManagementOrganization)のような組織をつくり、定期的に施策の実施に向けたマネジメントを行うことが必要である。【「道の駅」よしうみいきいき館、伯方S・Cパーク、多々羅しまなみ公園、しまなみの駅御島】・レンタサイクル施設・立寄り拠点としての商業機能・国土交通省の取組【みなと交流センター】(航路拠点の位置づけ)・整備済のレンタサイクル施設や駐車場の活用・地域の接点としての情報発信機能宿泊施設や中心市街地に関連する情報・航路活用の拠点【今治駅】(レンタサイクルターミナルの常設化)・レンタサイクル施設の機能強化・地域の接点としての情報発信機能宿泊施設や中心市街地に関連する情報・日常の自転車利用の促進【「道の駅」今治湯ノ浦温泉】・レンタサイクル施設・立寄り拠点としての商業機能・国土交通省の取組Civil Engineering Consultant VOL.275 April 2017039