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■プロジェクトの位置と内容網は出来るだけ早い段階で近代化■プロジェクトの目的と達成目標038Civil Engineering Consultant VOL.276 July 2017されるべきであるが、MRの財政制約も考慮する必要がある。この制約条件も踏まえて、ヤンゴン環状鉄道の改良については、まず既存線改修で当面の需要に備える整備を行い、その間に時間をかけて電化・高架化を行う段階整備計画を提案している(図3)。既存線改修プロジェクトの目的は「ヤンゴン環状鉄道の既存の施設や車両を更新・改修することにより、その旅客輸送容量・安全性・快適性を向上させ、ひいてはヤンゴン都市圏の社会経済開発に貢献すること」である。また、本プロジェクトの達成目標は表2の通りである。既存線改修プロジェクトの位置を図4に示す。本プロジェクトはヤンゴン環状鉄道区間の改良(図の赤色線部分)であるが、調達される電気式気動車(DEMU)は一部環状鉄道外の区間でも運行される計画としている(図の黄色線部分)。本プロジェクトは、円借款資金で現状実施される信号システム改良およびDEMU調達と、ミャンマー政府の自己資金で行われる土木・施設改良工事の組み合わせで実施される。事業内容の詳細は表3の通りである。■プロジェクトで改良される■ポイント第1段階:短中期対策として既存線改修を実施(非電化・地表)通勤電車として整備既存線改修プロジェクトで改良される主なポイントは以下のとおりである。1 居住性が高く走行性能に優れた新型車両の導入非電化でも電車と同等の加減第2段階:中長期対策として電化高架化を実施通勤電車として整備速性を持つDEMUを導入することにより、目的地への速達性が向上される。また、エアコンを全車高架化(道路交通との分離)装備することにより、暑いヤンゴンでも快適な移動を提供できるようになる。加えて、乗降ドアを1両当たり6ドア(片側3ドア)とすることにより停車駅での乗降がしやすくなる。2 高速かつ高密度運転が可能なインフラ整備自動列車停止装置を伴う自動図3ヤンゴン環状鉄道の段階整備計画イメージ表2既存線改修プロジェクトの達成目標信号システムを導入することに加え、軌道や橋梁等のインフラを時改良前目標値速60kmでの走行に耐えうるもの指標単位(2015年)(2022年)に改修し、さらに現在頻繁にみら旅客輸送量人km/日850,200 2,140,000ラッシュ時最小運転間隔分15 ? 45 10 ?12れる周辺住民の線路内立ち入り日あたり列車運転本数(環状鉄列車/日122 175を防ぐ安全フェンスを張り巡らせ道内のみ)ることにより、利用者に高速かつ列車走行距離列車km/日2,860 4,100運転最高速度km/時4860高密度な列車サービスを提供で1周にかかる時間分170110きるようになる。