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多い。台風の季節は6~9月であり、日本に来る台風のほとんどがフィリピン近郊で発生したものである。また、20世紀最大といわれる1991年6月のピナツボ山噴火や2013年10月のボホール地震、11月の台風ヨランダに代表される自然災害の多い国の一つである。これら自然災害で毎年何百人もの死者が出ている。食生活マクドナルドが唯一勝てないのが、蜂のマスコットがとても愛くるしいフィリピンのハンバーガーチェーンのジョリビーである。ほとんどの客がオーダーするのは、ハンバーガーではなくフライドチキンとライスのセットで、日本でいう唐揚げ弁当である。フィリピン人はブラウンソースをライスにかけ、ナイフとフォークを自在に使いフライドチキンをばらして食す。ジョリビーはフィリピンの他にアメリカ、シンガポール、香港、インドネシア、ブルネイ、クウェート、カタール、サウジアラビア、バーレン、UAEに進出している。中東に多く進出しているのは、フィリピン人海外在住労働者のためだろう。日本にも2018年に進出するらしいので、その時には試してみてはどうだろう。また、タマリンドという香草を使った日本の味噌汁にあたるシニガン・スープや、子豚の丸焼きのレチョンも有名である。治安フィリピンは銃社会であり、銀行やビルの前には銃を持ったガードマンがおり、商業施設の入り口には金属探知機が設置されている。商業地マカティでは強盗等の被害が絶えない。夜間に移動する際、明らかに物騒な雰囲気の場所に出くわすと、歩いて通過せず、強盗に遭わな写真3ジョリビーハンバーガーショップ写真4マヤマヤ・シニガン・スープいようにタクシーに乗車する。フィリピンで長期滞在していると、ホールドアップに遭っている人が多い。年に数回は邦人が睡眠薬強盗に遭っている。この強盗は、観光地や公園などで「私も観光客だ。一緒に観光しよう」と声をかけ、その後、フィリピン人の仲間が合流し、公園内もしくはレストランで睡眠薬の入った飲食物を出す。それを口にすると、睡眠薬の強さにもよるが、段々と意識が薄れ、しまいには昏睡状態に陥る。被害者の多くは1~2日後に目が醒めるようだが、その時には所持品は盗まれている。運が悪ければ命を落とすことになる。フィリピンではくれぐれも見ず知らずの人からの飲食物の写真5子豚の丸焼きのレチョン提供にはご注意願いたい。また、路上での喫煙や飲酒等は禁じられており、罰金の支払いを拒否すると警察署に連行される。一方、フィリピンではイスラム系反政府武装組織バンサモロ・イスラム自由戦士団(BIFF)やイスラム過激派組織アブ・サヤフ・グループ(ASG)、共産系反政府武装組織である新人民軍(NPA)等が活動している。近年、フィリピン最大のイスラム系反政府武装組織とされてきたモロ・イスラム解放戦線(MILF)は、フィリピン政府との和平プロセスを推進する立場となり、反政府活動等046Civil Engineering Consultant VOL.276 July 2017