ブックタイトルConsultant276

ページ
54/60

このページは Consultant276 の電子ブックに掲載されている54ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant276

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant276

国際委員会だより第29回Message from International committeeセミナー『国際事業展開を目指して』より? J I CAの事業概要について?国際委員会中嶋一雄│NAKAJIMA Kazuo国際委員会だより第27回より紹介させて頂いている2016年度国際委員会主催セミナー「建設コンサルタンツの国際事業展開を目指して」の3回目として、JICA小森克俊様よりご講演頂いた「国際協力機構の事業紹介」の講演内容の詳細を掲載します。1. JICAについて(ODA理解)日本は、1954年にコロンボプランに加盟して以来、「国際社会の平和と発展に貢献し、これを通じて我が国の安全と繁栄の確保に資すること」を目的に、政府開発援助(ODA:Official Development Assistance)として、開発途上国に資金的・技術的な協力を実施してきた。JICAは、ODAのうち国際機関への資金の拠出を除く、二国間援助の3つの手法、「技術協力」「有償資金協力」「無償資金協力」を一元的に担っている。世界最大規模の二国間援助機関であるJICAは、約90ヵ所にのぼる海外拠点を窓口として、世界154の国・地域で事業を展開している。2.日本の国際協力の意義日本の国際協力の意義は、以下の3点である。1相互依存の世界:ヒト・モノ・カネが自由に往来する今日において、日本を含めた世界各国は相互に大きく依存している。2途上国の問題は世界の問題:途上国の問題は、世界規模での環境破壊や感染症の蔓延、紛争問題の深刻化といった問題に発展する可能性がある。自国だけの利益を追求するのではなく、世界共通の問題への取組が求められている。3世界の中の日本の役割:世界有数の経済大国である中、国際社会からは日本の更なる国際貢献に対し期待されている。写真1講演の様子3.開発協力大綱閣議決定(2015年2月)2015年2月に開催された閣議において、開発協力大綱が決定され、我が国としては今後、本大綱に基づき、国際社会の平和と安定及び繁栄の確保により一層積極的に貢献すべく、開発協力を推進していくとのことである。・国際社会の平和と安定及び繁栄の確保により一層積極的に貢献することを目的として開発協力を推進する。・上記の協力を通じて、我が国の平和と安全の維持、更なる繁栄の実現、安定性及び透明性が高く見通しがつきやすい国際環境の実現、普遍的価値に基づく国際秩序の維持・擁護といった国益の確保に貢献する。・このうち、重点課題は以下の通りである。1「質の高い成長」とそれを通じた貧困撲滅2普遍的価値の共有、平和で安定な社会の実現3地球規模課題への取組を通じた持続可能で強靭な国際社会の実現4.持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)概要・方向性日本は、2030アジェンダの議論や交渉に一貫して貢献052Civil Engineering Consultant VOL.276 July 2017