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写真3ゼロタッチスタジアム。奥が足立山写真4傾斜角が大きな観客席またファミリー席や車椅子席の設置に加え、ガラス張りのラウンジを備えたテラス席をメインスタンド3階に備える等、多彩なシートバリエーションを用意したハイレベルで快適な観戦環境も魅力です。さらに観客席に屋根を設けることでスタジアムに囲い込み感を生み出し、スタジアムの熱気を閉じ込めつつ、雨・風・日差しを遮断し、個々の観戦環境を向上させています。特に、傾斜角が大きな観客席とすることで、死角をなくし、かつフィールドとの一体感を生み出しています(写真4)。加えて、海に近いため関門海峡を臨むことができ、客席からは航行する船や対岸の足立山を見ることができます。海に面した立地を活かし、船のマストをイメージする吊構造の屋根デザインやスタジアム全体の配色は、近隣施設との調和を考え、景観にも配慮したスタジアムとなっています。北九州市のスポーツ振興「スポーツは、世界の人々に大きな感動や楽しみ、活力をもたらすとともに、言葉や生活習慣の違いを超え、私たち人間が共同して発展させてきた人類共通の『文化』」です。そのため、北九州市ではスポーツを実際に「する・行う」だけではなく、トップレベルの競技大会やプロスポーツの観戦などスポーツを「みる」ことや、指導者やボランティアなどの活動を通してスポーツを「創る・支える」ことなどに力を入れています。そういったスポーツとの多様な関わり方を楽しむことが、私たち一人ひとりの生涯にわたる生活の中にバランス良く形成・定着していくことにより、スポーツの文化的価値を存分に享受して生活を送ることができます。こういった観点からスポーツを「する・行う人」だけでなく、「みる人」「創る・支える人」に着目し、ソフト・ハードの両面から市民の誰もがスポーツ活動に参画し協働することのできる機会づくりを促進し、豊かなスポーツライフの形成・定着に努めています。「みる」スポーツの機会創出競技レベルの高いプロスポーツ等の試合を観戦することは、その臨場感やダイナミズムを直接肌で感じることができ、観戦者に夢や感動を与えるとともに、スポーツへの関心や意欲を高めます。また、プロスポーツや国際的・全国的スポーツ大会の誘致・開催は、まちの知名度やイメージアップのほか、集客力向上等に伴う経済効果を生み、シビックプライドの醸成やまちのにぎわいづくりにつながります。これらの実現に向け、各競技団体や関係団体との連携により、プロスポーツや国際的・全国的スポーツ大会等の誘致・開催に積極的に取り組むとともに、スポーツ観戦に観光を加えたスポーツツーリズムの推進にも配慮し、インバウンド拡大及び国内観光振興にも貢献しています。小倉駅新幹線口地区整備構想小倉駅新幹線口地区については、官民が一体となって活性化に向けた多様な事業に取り組んできました。国道199号などの都市基盤、西日本総合展示場などのコンベンション施設の整備、小倉記念病院の移転、あさの汐風公園、漫画ミュージアムのオープンなどにより、新たな人の流れやにぎわいが生まれており、さらに北九州スタジアムがオープンするなど、若者をはじめ幅広い世代の集客のきっかけづくりになるものと期待されています。Civil Engineering Consultant VOL.277 October 2017011